【大阪名物タコ焼き・かに道楽そして吉本スキャンダル】

最近、吉本お笑いコンビ「ダウン タウン」の松本人志が性加害疑惑で『文春砲』の攻撃を浴びている。
吉本お笑い芸人で、今回のようにマスコミを賑わしたのは久しぶりのような気がする。些細なスキャンダルはあったとしても、お昼のワイドショーなどで大騒ぎされた事件は最近ない。関西お笑い芸人のスキャンダルで忘れられないのはやはり、横山やすしと島田紳助である。当時のTV番組は、どのチャンネルも寝ても覚めても大阪漫才であった。飛ぶ鳥を落とす勢いで大阪漫才(吉本興業)が東京進出を果たすのもこの時期だったと思う。

横山やすしと島田紳助は特別だった。マスコミなど気にすることなく、反社会的集団との関係、常に暴力沙汰をおこしながらも、メディア側は深く入り込むことなくニュース的な報道で済ます暗黙の了解があったことは知られている。「スキャンダル」の言葉は当てはまらず、あくまで「ニュース」であった。

暴力沙汰の報道はメディア側の売上増に結びつき、人気芸人を抱える吉本興業と反社会的集団は興業を取り仕切るそれぞれの思惑が渦巻き、運命共同体的な関係でメディア側も深く切り込めない世界であることは周知の通りである。

しかし、何でもそうであるが、度が過ぎると外部からの圧力ではなく身内の圧力で足元をすくわれることになる。暴力事件を繰り返す島田紳助は、結局芸能界から姿を消すことになる。横山やすしも吉本興業を解雇され、まもなくアルコール性肝硬変で51歳の若さで逝ってしまった。いくら吉本興業と言えどもフォロー出来る限界はあったのだろう。

さて、今回の松本人志のスキャンダル。何とも気の抜けた出来事である。そもそも、8年前の「飲み会」が発端らしいではないか。恐らく、「金」と「人気」を手に入れたダウンタウンは、それこそ好き勝手なことをしていたのではと、想像する。自分(達)は何をやっても許される。後ろ盾の吉本興業も大きな味方となってくれると錯覚して生きてきたのではないだろうか。「金」と「人気」に胡坐(あぐら)をかいて休業などしてると、知らないうちに身内から切り捨てられるかも知れない。結局、興行師なんてそんなものだ。

今になって浮上して来たこと自体きな臭い。加えて不思議なのは、相方の浜田雅功が全くスキャンダルに顔を出さないことである。「金」と「人気」を得た絶好調のコンビが一緒に「飲み会」に参加していなかったのだろうか。普通であれば考えられないことである。

『文春砲』は、実弾で松本を標的にしているようである。

年末あれ程世の中を賑わした「ジャニーズ事務所」の性被害問題がやっと静かになったと思ったら、今度は「松本人志」の性加害問題である。被害にしろ加害にしろ早く静かになって欲しいものである。

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