【自販機にセットされているマニアックな「おでん缶」】

日本の自販機は世界でも優秀な機能を兼ね備えた機械として注目を集めているが、その優秀な自販機で、今まで思ってもいなかった「こんなもの」まで販売されているのを見た。
ズラリと並んだ各種飲料水に混じって「おでん缶」があるとは今まで気が付かなかった。数年前に「昆虫食」専用の自販機が設置され驚いたことがあったが、今度は「おでん」で驚きである。「おでん缶」自体、以前から存在していたものなのか?あるいは、自販機で売り出していること自体が目新しいことなのか。

時間の浪費
実は、自販機「おでん缶」に驚き、観察し公開しようと思い書き上げたが、あまりにも不思議な「おでん缶」だったのでネットで調べてみると、なんちゅうことはない(何と言うことは無い)40年近く前に商品化され、今では通販サイトでも・・・・・・。何ら、大騒ぎすることでもなかった。

単に、筆者の生活圏が他の人々との生活圏とかけ離れていたと言うことである。田舎生活の情報不足・認識の甘さである。貧乏性の筆者。折角書き上げたブログを抹消するのも、もったいないので視点を変え書き上げ、公開することにした。全くの時間の浪費と言うほかない今回であった。

「おでん缶」
製造元は『天狗缶詰』で創業1923年と歴史のある企業である。「おでん缶」は、酒のつまみ用として飲料メーカーから開発を依頼され1985年に発表したものらしい。かなり昔から世に出回っていたことになる。

爆発的な普及はなかった様子だが、自販機に「おでん」がある物珍しさで知りわたり、また保存食としての地位も確立している。賞味期限は製造後5年6ヶ月と言うから防災用ストックとして役に立ちそうである。

自販機用、防災用としての普及を見出そうにも壁がある。自販機に「おでん缶」のセットを決めるのは、飲料水メーカーではなく自販機を管理しているオーナー(商店)の一存となるからだ。歴史はあっても、『味』が分からず珍しいだけの「おでん缶」普及の壁は高い様な気がする。

マニアックな「おでん缶」
この「おでん缶」。市民権を得られるのだろうか。「焼き鳥缶」はスーパーでも見かけるが「おでん缶」は、どのスーパーの陳列棚をみても探す事はできない。自販機の「おでん缶」は、冷たい「おでん」であること自体がマニアックな商品である。一部のヒトからしか認めてもらえていないのかも知れない。

赤塚不二夫の「おそ松くん」に出たくるチビ太の「串刺しおでん」を参考にしたわけではないのだろうけれど、「おでん缶」の具材の『コンニャク』に串が刺されており、その串を使って他の具材もお召し上がりくださいと言うことらしい。箸が無くて心配ご無用。正に、チビ太のおでんである。発想の素晴らしさ?開発者のユーモア?おでん愛?なのか?それにしても「冷たいおでん」は食べたいとは思わない筆者の感想である。

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