【防犯カメラに映らないステルス人間になり犯行現場を切り抜けろ】
最近の犯罪事件を見ていると、犯人逮捕までの時間が早い。それと驚きの犯罪検挙率の高さだ。その決め手となっているのが『防犯カメラ』である。警察に犯人が逮捕される前に、既に『防犯カメラ』に捉(とら)えられているのである。洒落にもならない。
今の時代、犯罪を行う場合は常に防犯カメラを念頭に置いて行動しないと、いくら計画が綿密に練られていても足が付いてしまうことになる。「自分の行動が映像で記録されている」ことを計算して計画を練る必要性がある。
それにしても、驚くのは記録画像の鮮明なことである。
つい最近のことである。『TOKYO 2020 パラリンピック』期間中の8月24日、東京・港区の地下鉄の駅で男性が硫酸をかけられて大怪我した事件が起きた。直ちに、容疑者は指名手配され、数日後には沖縄県内で身柄が確保され、傷害容疑で逮捕されたと言う事があった。TVニュースで見た犯人の記録画像の鮮明さには驚いてしまった。かなりの高解像度のカメラになっているのだろう。
カメラの性能にも驚かされるが、人混みの中で侵す犯行には信じ難い。都会のど真ん中、それも地下鉄の駅であれば防犯カメラの存在を意識しないわけはないと思うのだが、犯行後に逃走している。全く計画性が感じられない。
逮捕後の取り調べでは、以前より計画性を持った犯行のような報道が成されているが、防犯カメラを意識していない幼稚な計画である。
最近は、カメラの性能向上に加え、取り付けられているカメラ数の多さが犯人の逃亡を妨げているのは事実だ。「マラソン追跡」だったか「リレー追跡」だったか呼び名は忘れたが、各所の防犯カメラに写っている犯人と思しき人物の動線を結び付け逃亡先(方向)の予測を立て追跡する捜査である。根気のいる作業であるが確率は高い。
防犯カメラなんか怖くない(対処法)
変装することである。私立探偵の「尾行」を参考にすると良い。探偵は尾行する相手に全く気づかれることなく調べ上げている。防犯カメラも同じで、カメラに見られても何ら犯人と思われなければ、第一段階は成功である。変装の基本(極意)は『周りに溶け込む』ことである。
変装をするにもTPO(時間・場所・場合)が重要である。例えば、サクランボ農園での深夜の盗難がある。犯人達の行動の一部始終を防犯カメラが記録しているにもかかわらず、ほとんどが犯人は分からずじまいとなっている。複数での犯行であるが犯人達は、黒装束で車のナンバープレートも隠して堂々と盗み出している。闇に溶け込んだ犯行だ。赤外線カメラであろうと、高感度カメラであろうと、記録画像としては全く意味がない。
軍事技術に「ステルス性」と言う用語がある。ある兵器がセンサー類からどの程度探知され難いかを相対的に表すことである。ステルス戦闘機のように、敵のレーダーから探知されることなく飛行することである。
この「ステルス技術」を、防犯カメラから身を守ることに用いられないか。基本的には、画像記録として映っていなければよいのである。それにはカメラにノイズ攻撃をかけ画像として見れない状態にすることである。方法は、強い『電磁波』を発し、画像にノイズを入れることである。
自分自身が電磁波を発する「ステルス人間」になることで防犯カメラの攻略は出来るが、技術的には課題山積みだ。当面の間は、手っ取り早い「変装」で周囲に溶け込む「透明人間」もどきがよさそうである。
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