【金二郎と姫の戯れ】

ずいぶん昔の話になるが、忘れられない素人の宴会芸を見た。ジャンル的には落語の雰囲気であるが、かくし芸として落語を披露しているわけではない。内容の組み立てが芸である。単なる「姫」と護衛の「家来」との会話(やり取り)である。意外と古典芸なのかも知れない。

姫「そこに居るのは誰じゃ」

金二郎「はは~!金二郎めでございます」

姫「そこに居るのは良いけれど、部屋に入ってはなりませぬぞ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「これこれ金二郎、部屋に入ってはならぬと申したでははないか」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「これこれ、部屋に入っても良いけれど、そこから、わらわに近づいてはなりませぬ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでございります」

姫「これこれ金二郎、それ以上近づいて、わらわに触れてはなりませぬ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「ああ~金二郎、わらわの桃尻を撫でてはなりませぬ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「ああ~金二郎、尻を撫でるのは良いけれど、そこまでじゃぞ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「ああ~金二郎、尻までと申したではないか。乳に触ってはなりませぬ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「ああ~金二郎、そのような揉み方をしてはなりませぬ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「ああ~金二郎、乳を揉むのも良いけれど、下の方も触っておくれ」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」

姫「ああ~金二郎」

金二郎「はは~!かしこまりましたでござります」