【全国で最初にデパートゼロになった山形県!それでもサクランボは日本一】

2020-09-01

 山形県で唯一のデパート「大沼百貨店」が2020年1月26日経営破綻した。数年前から全国で地元老舗の百貨店が閉店しているが、県内でデパート「0」にはなっていない。それが、山形県では「0」となってしまった。
 今回の出来事は、デパート「0」の時代到来のスタートと言われている。他の県においても、今後デパートが「0」になる可能性があるというわけである。

 山形県(市内)にあった唯一のデパートが無くなることは、地元の人々にとっては不便なことである。寂しいこともある。それは「大沼百貨店」で働くことは地元のヒトにとっては憧れであったらしく、親子三代で働いた家族がニュースで放映された。更に、お年寄りたちは、贈答品は「大沼百貨店」の包装紙でなければならないことにこだわっていた。それだけ、地元密着の「大沼百貨店」のようであった。

 筆者の生活している仙台市内でも、4軒あったデパートは時代とともに、現在は2軒だけとなっている。その2軒も、いつ閉店してもおかしくない状況に思える。混雑しているのは、地下の食料品売り場だけ。
昔の混雑した風景は、今は昔の話である。デパートに行けば、何でも揃う買い物感覚はなくなってしまった。現在(いま)デパートがなくても生活にはそれほど影響を感じない環境に変わってきている。

家族で買い物して、大衆大食堂で昼食たべて、屋上の遊具で遊ぶ娯楽施設ではなくなってしまった。
昔のデパートを思い出して忘れられないことがある。迷子の館内放送である。今となってみれば懐かしい放送である。

 今は人の流れを集める新しいタイプの地域(土地)開発を計画的に行わないと活性化はない。元々、デパートはテナントの集合場所であるから、地元密着老舗としてのデパートとして存続しようとするなら余程の魅力がない限り、顧客は足を運ばなくなる。仙台名物の正月初売りで、大勢集まっても一向に先は明るくはない気がする。
 これからは『・・・に特化した』がキーワードを考えないと、宮城県もデパート「0」になってしまうのでは。

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