【こうなったら!ナマズの力に頼るしかない】
映画「ターザン」を観たのは何歳の時だったのだろうか。文字に起こすことが出来ない「あ~ああ~~!」の叫び声で、ジャングルの中を走り回ったり、木から木へ飛び移る物語である。いや、走ったり飛んだりするのが主語ではなく密猟者やジャングル内の秩序を乱す動物を懲らしめる正義感の強いヒーローの物語である。大分古くから映画は制作されているが、筆者は水泳の金メダリスト「ジョニー・ワイズミュラー」の主演映画時代のものを最初に小学生時代に観ているはずである。
動物とのコミュニケーション
昔から人間と動物のコミュニケーションについては研究されている。しかし、そのコミュニケーション研究は、文字や言葉による伝達ではなく、忠犬ハチ公のような以心伝心的なものである。盲導犬に対しヒトが言葉で指示を与えると言っても、訓練によるヒトから犬にたいする一方通行の伝達である。犬がヒトに伝えようとしてもヒトは「イヌ語」が訳せないので分からない。今のところ、表情とか態度でしかコミュニケーションは取れないのである。現在どうしているのか分からないが、無暗(むやみ)にどんな動物にも抱きつき愛情を示す行動をする「ムツゴロウ動物王国」の畑正憲みたいなものである。
鳥の鳴き声についての研究は最近良く知られるところである。特に街中でのカラス退治で、カラスの嫌がる音(天敵の鷹の鳴き声)をスピーカーで流す方法が盛んに用いられている。しかし、それは単なる鳴き声であって、「トリ語」を理解し行っているわけではない。その他色々な動物や鳥の鳴き声から行動分析学が行われているが、「鳴き声」の違いだけで「言葉」の解明はされていない。
心暖まる研究者の話題
早朝NHKのニュースの中で、心暖まる話題が取り上げられていた。「トリ語」の研究である。紹介しようと思う。
「NEWS WEB」特集で、野鳥のシジュウカラが言葉を操っていると言う話題である。それは京都大学の研究者、鈴木俊貴さんで、研究を始めてもう17年になると言う。全部で20以上の単語を操っていることを、初めて突き止め注目を集めている。
更に、言葉にはルールがある事も発見した。シジュウカラは、単語を話すだけではなく文を作る事もできることが分かってきた。単語を組み合わせることで、200パターン以上の文を作ることができると言う。この人間以外の動物が文法を使って情報を伝えあっている事を証明したのは世界で初めてとのこと。驚くべき研究、発見は未だある。シジュウカラがタカの単語を鳴くと、近くのリスが逃げ出すそうだ。リスが生きるために鳥の言葉を学習していると考えられている。
鈴木さんは「動物言語学」と言う新しい学問を作ろうとしているとのこと。心暖まる素晴らしい研究だと思う。NHK日曜日夜の番組「ダーウィンが来た」も素晴らしいが、どの動物の世界においても描いているのは食べ物捜し・縄張り争い・子孫を残すための求愛行動に結局は収まってしまっているのが内容だ。たまには鈴木さんの様な世界を覗く、角度を変えた番組作りだと更に面白いと思うのだが。あくまでも筆者個人の意見である。
動物言語学
鈴木さんの研究から思ったことは、音声として聞こえる言葉からもう一歩踏み込んで、音声として認識できない波長を言葉に変換できないものだろうか、と。正にテレパシー・思念伝達である。その波長を言葉として理解したい相手はナマズである。
6月に入って毎週のように各地で震度5~6の大きな地震が発生している。昔から、大きな地震発生前にはナマズが異常な行動をすると言われている。伝説的な話で終わらせることなく研究する人はいないのでしょうか。信じられない額の国家予算を確保する大学とか地震研究所は何を研究してるのでしょうか。気象庁は気象庁で、わけのわからない記者会見ばかりしています。ワンパターンで「東日本大震災の余震と思われます。今後1週間は注意しなければなりません」などと。
地層プレートの重なり図で結果報告の説明ばかりしているのでは何の役にも立ちません。「予測は難しいです」で、済ますのではなくナマズとのコミュニケーションを本気でとることをして欲しいものである。国立地震研究所から国立ナマズ研究所に名称変更するくらいの本気さが欲しいものです。
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