【岸田総理のパイプ爆弾事件に見た吉本新喜劇風行動】

昨年(2022年)7月に銃撃された安倍元総理は、ハンドガンで。今回の岸田総理は、鉄パイプ爆弾で、いずれも手製の凶器で襲われた。この様な手製のモノを製造するために、どの様な情報がネット上に流れているのだろうか?興味本位で「YouTube」を検索して見た。

ネット社会は無法地帯
パイプ爆弾の製造方法、けん銃の製造方法,火炎瓶の製造方法など有るは有るは。親切丁寧に説明している。流石に殺傷能力が無い事を強調した「遊び」の世界にとどめているものの、3Dプリンターで形を作りスパイスを振りかけたら簡単に「武器」に変身してしまう。3Dプリンターは手の届かないものだと思っていたが、今では手軽に購入出来ることも知った。「YouTube」の「遊び」の製造でこれだったら、闇ネットを探し手作り殺傷能力の武器製造にたどり着くのは、いとも簡単であろう。
Google AdSenseの厳しいブログ投稿監視が可能なくらいだから、現在のAI技術で、怪しげな危険サイトは規制できるのではないだろうか。この様な武器製造に関するネット情報は正に無法地帯であることが分かった。

現実問題として、ネット規制ができたとしても、それ程効果があるとは思えない。今から60年くらい前、PC、ネットなど未だ普及していない時代に、種々の手製爆破物は製造されていた。学生運動・政治団体・労働組合運動などにおいて過激派セクトは、自作のパイプ爆弾を使用していたのである。機動隊とデモ隊衝突においては主に「火炎瓶」が一般的であった。

SPのとった新喜劇風行動
TVニュースを見ていて一般の人々は、総理に投げ付けられたモノが、何であるかは瞬時には分からなかったに違いない。但し、状況的に『危険なモノ』であると言う感じはあったことだろう。

岸田総理を警護していたSPは、職業柄パイプ爆弾だと瞬時に判断したと思う。タイガー魔法瓶や象印魔法瓶とは思わなかっただろう。SPは、投げつけられた『危険なモノ』を岸田総理から幾らかでも遠ざけようと聴衆の方へ蹴とばし、その後に防護板で岸田総理を守る行動をとった。

それが、爆発物に対するSPのマニュアルなのだろうか。防護板を「盾」とする使い方に違和感を覚えた。
頭の弱い筆者の考え方であれば、投げ付けられたパイプ爆弾の爆発に備え、SP達はジュラルミン防護板で、周囲の被害を食い止める使い方をするのが正しいのではないだろか?
すなわち『防護板』は、岸田総理を囲みガードするのではなく、パイプ爆弾を囲み周囲の爆発被害を防ぐのが正しい使い方(使われ方)のよう気がしてならない。

パイプかパイプの蓋が、50~60m先まで飛んでいたことが後日に分かった。もし、爆発の威力が大きくてパイプの破片が四方八方に飛び散っていたらとんでもないことになっていたはずである。

今回は、投げつけられたパイプ爆弾は、爆発するまでの時間が永く、また爆発によるパイプ破片が周囲にそれ程飛び散っていなかったことが幸いしている。投げつけられたパイプ爆弾が、威力が大きく間を置かず爆発でもしていたらと思うと・・・・。聴衆に向かって蹴とばしたSPは、吉本興業の役者に見えてしまった。

ブログ「これでいいのだ」