【札幌ススキノ頭部切断事件は、暴力団の抗争と一緒】

札幌ススキノ頭部切断事件の、被害者と加害者が明らかになった現在、頭部を切断し持ち去ったと言う猟奇的なこと以外、それ程、騒ぎ立てる事件でもなさそうだ。最初にニュースで知ったときは、信じられない事件で驚いたが、時間と共にピンポイントで明らかになる被害者と加害者の事象から、暴力団同士の抗争と同じような事件に思えてきた。

マスコミ(昼のワイドショー)は、警察記者会見で小出しに発表されたことを、わけのわからない元刑事や大学の精神科医をゲストに招き勝手に事件の内容を解釈して、視聴率稼ぎの報道をしている。

不思議に思えるのは、被害者についてほとんど触れていないことである。加害者側の歪んだ家族の情報ばかりで被害者側の情報が全くない。この様な事件の場合、マスコミはあらゆる手段で被害者・加害者の人物像に迫るのが普通だ。最低でも、どんな会社に勤めていて、どの様な人物か同僚のインタビューくらいはとるはずである。意外と、被害者を取り巻く環境、人間関係が普通じゃないのかも知れない。あんな惨い殺され方をした被害者側へ同情の声と言うものが、出てきて当たり前なのに一切聞こえてこない。

家族がマスコミに出て来ないのは、ある程度納得するにしても対応がおかしい。被害者が実名で一番最初に報道された時から警察、マスコミは被害者について何か隠しているような雰囲気さえ感じられた。殺された理由を公表できないことがあるのでは、としか思えない。事件の真相が明らかになったとしても、永久に被害者の人物像を報道しないかも知れない。

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