【電話番号プレートは、土地の名士の証。ステータス・シンボルである】

2020-01-24

 筆者は、気が向くと一人で一泊二日の旅行に出かける。アルバイト生活者の特権である。旅の目的は、観光地を訪ねてことではなくローカル線鉄道を走るディーゼルカーに乗車することと、その路線の気になる町中の探索、そして,何よりも昼から一杯お酒を呑むことにある。
 今回は、電話機が世の中にそれ程、普及していない時代に早々と電話機を導入していることが証である『電話番号プレート』の紹介である。

ステータス・シンボル
 黒電話は懐古趣味として好きであるが,その黒電話を所有していることを知らしめるプレートも大好きだ。大きな門構えの家で表札に並んで取り付けられているのを見ると、見とれてしまう。このプレートであるが、全国統一されていないことが分かった。筆者の生活圏では白い陶器で出来ているが、ある地方では金属製で出来ている。長い年月の間に腐食してしまっているものが数多い。
 プレートは、日本電信電話公社の全国統一規格で作られたものではなく、各地の公社独自に製作されたものであるということである。あくまで筆者の推測であるが,電話機を購入した家にはプレートを取り付け、今後の普及を図ろうという企画であるのだろうが、プレート自体のデザインは統一されず、そのエリアの管轄する電電公社が独自で製作したモノと考えられる。材質・サイズ・番号表示形式が区々(まちまち)である。

 全国各地で見た『電話番号プレート』の一部を紹介しようと思う。
最近の個人情報云々で画像表示に迷ったが、各家々の表札と一緒に取り付けられており、更には、一種のデザイン的表現(要素)もあるため表示することにした。