【おもしろ路上観察/何となく恥ずかしい行為】

2020-07-05

 路上観察学会会員未登録。日常生活において、今まで何気なく見ていたものが時として、周囲の景観に違和感を覚えることがある。その物件の意味を、あるがままに観察、鑑賞し筆者の色眼鏡で空想・想像してみた。

 「雨とい」の先端が、ブロック塀の下部から口を出し、雨の日には心置きなく公道に吐き出すのではと思える風景に出会った。それにしても、丁度良い位置にブロック塀の口が開いていたものである。

「雨とい」から話題は逸れるが、このブロック塀をみると、下から2段目が等間隔で風通しが良くなっている。このような、積み方があるとは知らなかった。まるで、「お城」に見られる敵と戦う武器使用口のようである。

 この風景それ程、騒ぎ立てる話でもないが、今まで経験したことのない大雨の時通行人は、迷惑に決まっている。道路まで頭を出した「とい」をたどると、茶色の「とい」から白色に変わっている。多分、壊れた応急処置でこのような対応をしたのであろうが、結局は補修工事することなく現在まで。「とい」からの雨水がブロック塀を伝わり道路まで流れた跡が見られることから、結構、長い間この形だったのではないかと思われる。

 何となく恥ずかしい風景ということで終結させようと思うが、もし道路に突き出した先端に地面を向いた「L型」金具か塩ビ管でも接続されていようものなら、確信犯になってしまう。