【岩塩スパイス ミル】

料理の才能が無い筆者ではあるが、「料理・調理の雰囲気」だけは好きである。衝動的に「岩塩」を使用したくなり食卓用として「スパイス ミル」を購入することにした。

スーパーに行けば、漬物を漬ける時に使うお徳用から、いかにも他の商品とはワンランク上の高級そうな「塩」が多種並んでいる。何も、手間を掛けて岩塩を砕き使用することもなさそうだが、そこは熱しやすく冷めやすい衝動的行動である。

「スパイス ミル」を購入し満足したのは良いが、『岩塩』それ自体が店の陳列棚に並んでいない。それらしき専門店を覗いても見つからない。やっと見つけたのが、輸入食料品取扱店であったが、それでも種類が少ない。「スパイス ミル」の使用注意書を読むと、使用する岩塩は2~4mm前後。大きすぎても小さすぎても上手く挽けません。とある。どこかの宅配便の標語で聞いた響きである。「早くてもダメ 遅くてもダメ」に似ている。

結局、種類の少ない中から「ヒマラヤ岩塩(ピンクソルト)」に決めた。塩は白色ばかりだと思っていたので一抹の不安はあったが、物は試しである。実際に使用してみると、挽かれたピンクの岩塩は白色となる。無事に、食事のアクセントとして岩塩用「スパイス ミル」は食卓を飾ることができた。

テレビの料理番組や雑誌などを見ていて、衝動的に自分もやってみたくなったり欲しくなる調理用具がある。ダイコンなどを降ろす時に使う「降ろし金」があるが、『生ワサビ』を降ろすサメの皮の降ろし器具を購入した。気が向くと生ワサビで刺し身とか、ざるそばを食べてみようと思うことがあるが、流石に手間である。誰かにやってもらうのでは意味がない。自分で行うことが楽しみであり食事の充実感であるが長続きしないものである。

料理の美味さは、作る技術にあるのは勿論であるが、食事をする食卓にもある。料理を盛りつける食器、調味料容器などが左右する。いま、餃子には欠かせない「ラー油」を探している。「ラー油」そのものではなく、容器がベトベトしないものである。中華料理店のテーブルにセットされている調味料容器で「ラー油」だけが、ベトついている。最近は、プッシュ式のものを見かけるが、それでもべトついている。やはり、美味しい餃子を食べるための「代償」なのだろうか。