【最近気になる売り込み術(宣伝文句)】
最近の商品キャッチコピーが気になっている。キャチコピーは、商品そのものを印象付けるための一捻りした文言や商品名が考えられ、他社との差別化が図られるのが普通だ。それが、最近では、単刀直入に購買者の心を揺さぶる文言で、注意を引く商品が多い様な気がする。
餃子編
購入目的もなく、駅地下食品売場でうろついていると「贅沢餃子」なるモノが目に入った。餃子1個のボリュームがある。確かに贅沢だ。
無性に食べたくなる時があるが、餃子を焼くとなると意外と手間である。油を敷いたり、途中から水を入れたりで面倒くさいのが玉の傷だ。やはり止めて手間いらずの冷凍「王将餃子」にするか!冷凍食品の「王将餃子」は油も水も必要なくフライパンで焼くだけである。失敗がない。
しかし、この「贅沢餃子」は、捨てがたい。裏に表示している焼き方の説明を読むと、やはり基本的に油・水を使用しての焼き方が記してある。ぐらついた時にパッケージに記してあるコピーが購入を決めることとなった。「実は、そのままで美味しい」の文言が、筆者の迷いの気持ちを打ち消してくれた。焼き上がりで失敗したとしても、食べられる安心感である。
流石に、そのままでは食べなかった。基本通りの焼き方をしたが、ボリュームがある分、焼き上がりに時間が掛かった。次回は、やはり「王将餃子」にしようと決めた。
ラーメン編
インスタントラーメンの種類の多さには驚きである。販売する方も商品差別化に苦労しているのだろう。新商品の美味さをPRしたいのだが、何を強調してもインパクトが感じられない現状だ。それでも、新商品の開発は続く。筆者の最近のお気に入りインスタントラーメンは、これだ。
パッケージの「濃厚味噌」程度では、売り込み文句にはならない。「これ絶対うまいやつ!」が、商品名称なのだろうか?この文言で、試しに一度食べてみようか。と、言う気になってしまった。試食味見は正解であった。これからは、筆者の御用達としてカップヌードル・焼きそばUFOに「これ絶対うまいやつ」を加えることにしようと思う。陳列棚を覗くと、驚くほどの値段のインスタントラーメンを見かける。しかし、そこまで気合いを入れて求める気はしない。基本はあくまでも手軽な価格で、休日の昼食に食べれものであるような気がしている。
鞄編
鞄はメーカー側の、売りたいがためのPRは存在しないような気がする。敢えて言うなら「ブランド名」を別にすると、デザイン・用途そして価格だけだ。筆者は鞄のコレクターではないが、鞄は好きで衝動的に購入するほうであるが、デザインと信頼性で『HERZ』に決めている。
先日こんな事があった。セカンドバッグをそろそろ新しいモノに買い替えようと思い足を運んだ。欲しいデザインのモノがタイミング良く陳列棚に並んでいたが、少々お高い値段が付いており迷うところであった。筆者の迷い心を読み取ったと思われる若い男性スタッフが近づいてきた。特に、製品のPRなどするでもなく一言「実はこのバック、以前から私も欲しかったのですよ」と。まるで、世間話をするかのように語りかけてきたのである。
安心感のある、心揺さぶる何処かで聞いた様なフレーズであった。それは「実は、そのままで美味しい」餃子のパッケージにあった文言と一緒であった。鞄の持つ特長など一切聞くことなく、購入を決めてしまった。
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