【瓶ビールの栓抜きは栓の頭を数回たたいてから抜くのが礼儀作法】

2020-01-24

 こうも毎日暑い日が続くと、冷たい飲み物と身の毛もよだつ怪談話が欲しくなります。
今回は、冷たいビールの話題を。

瓶ビールのプロフィール
 最近の日常生活で、瓶ビールをあまり目にすることが無くなった。缶ビールの出現で当然のことだと想像はつく。調べてみると、2012年キリンビールのデータは、瓶ビール20%、缶ビール46%、大樽34%の出荷比率となっている。さらに、瓶ビールの内容はと言うと、大瓶はほとんど出荷されておらず中瓶に取って代わられている状況であった。7年前のデータでこれである。現在、大瓶ビールは、さらに肩身の狭い思いをしているに違いない。
 
 飲んだ後の瓶の後始もそうであるが、大瓶を一人で飲むとなると、量が多過ぎる感がある。
実際は見た目程多い容量ではない。350ml缶ビール2本分よりも少ないのである。なのにどういう訳か大分多いように感じてしまう。
 最初の飲み始めは冷えていても、早く飲み干さないと温く(ぬるく)なってしまうのも欠点である。それよりも、ギンギンに冷えた状態の350ml缶ビールをお代わりした方が美味しいに決まっている

瓶ビールの活動場所
 瓶ビールのプロフィールで悪いことばかり列記されているが、将来的に瓶ビールが生き残ることは間違いない。活動場所は、宴会場とレトロ感のある居酒屋横丁だ。最近では、生ビールのジョッキが普通となっているが、立食パーティーの宴会場や料亭での接待は瓶ビール以外考えられない。
大瓶にしろ中瓶にしろお互いに、注ぎあい親交を深めるわけである。 

 こうしてみると、瓶ビールは単に喉を潤すアルコールの位置付けと言うよりも、人間関係を創り上げる重要なアイテムかもしれない。大事に扱わないと罰(ばち)があたりそうである。
結婚披露宴の場においては大活躍である。各テーブルをビールのジョッキを持って挨拶回りをすることなど考えられない。やはり、瓶ビールである。

瓶ビールの栓抜き
 瓶ビールを怒らせると恐い。場合によっては、栓を抜いた途端に炭酸(泡)が勢い良く噴き上げる時がある。二酸化炭素(炭酸ガス)がビックリして大暴れしてしまうからです。
だから、ビールは優しく取り扱い栓を抜く時は、会社就職面接でドアをノックする時の様に礼儀として確認した方が良い。

 ビールに限らず、瓶容器の栓は『王冠』と呼びます。やはり偉いのである。必ず『王冠』を栓抜きの頭で2度ほど軽くたたいて(声を掛けて)から、抜くのが正しい作法に思える。

 画像は、いまでは使用することがない我が家の栓抜きである。
そうだ、明日瓶ビールの中瓶を買ってきて、『王冠』を叩いて栓抜きしてみよう。