【スマートフォンの拾得物!お心当たりの方は】

両親に向かって、ママとかパパの類(たぐい)の呼び方をしたことがない。ママと呼んだのは、会社勤めをしてスナックに行った時に呼んだ“ママ”が生まれて初めてであった。ママはママでも、自分を産んでくれた母親とスナックのママやチーママでは大違いであるが、全く抵抗なく呼ぶことが出来た。生まれ育った環境が原因なのかもしれない。

先日、街中でスマートフォンの落し物を見つけた。財布と一緒で緊張する(ややこしい)拾得物である。スマートフォンが落ちていたらどうするか?アンケート調査結果を見ると、①そのまま持って帰る4.7% ②放置する 27.8% ③警察に届ける 67.5% という数字がでている。個人情報・プライバシーが、ギューギュー詰まったスマートフォンは警察に届けるのが一番良さそうである。

拾ったスマートフォンは、恐らく暗証番号か指紋認証でロックされているに違いない。と思ったところ、その場で使用可能状態であった。全く画面がロックされていない。人間の本性が、いや筆者の覗きの心が現れた。検索エンジンマイクに向かって「私は誰ですか?」と聞けば、もしかして持ち主のプロフィールが表示されたかも知れない。聞きもしないで、覗き見をしてしまった。

電話帳登録から近親者・友人と思われるヒトに連絡を入れたところで、当のスマートフォンを手渡すことは無理がある。素直に、警察に直行すれば良いものを電話帳登録を見てしまった。この拾得物のスマートフォンは、仕事では使用していない純粋なプライベート用であることが想像出来た。なぜなら連絡先は、全て家族・親族と思われたからだ。両親・兄・弟その他・・・・。驚いた事には両親の登録名が、『父上』『母上』とあった。パパ・ママが今の時代、本当にあるのだろうか。筆者も両親のことを、パパ・ママとは呼べない口であるが、落とし主は真にプライバシーを守るために、敢えて、名前を出していないのかも知れない。男性にしろ女性にしろ、この持ち主どんな人物か興味のあるところである。

色々、想像しながら近くの交番に駆け込んだ。