【わびしいかな猥褻激写で懲戒免職】

県立高校の57歳男子教諭が、教え子に対し「みだらな行為」をしたことで懲戒免職となる事件が起きた。この様な出来事は最近では特に珍しいことではない。ニュースを見るたびに決まって「今後このようなことは二度と起こらないように・・・」「・・・ヶ月の自宅謹慎として・・・」などなど、耳に胼胝ができるお詫び会見を聞くのが普通である。

この様な事件が起きると大体は、学校側はひた隠し、県教育委員会は見て見ぬふり(聞いても聞かぬふり)で解決までに時間が掛かるのが普通である。あわよくば「もみ消し」と言う誠意のない対応をよく目にする。

ところが、今回の場合驚いたことは、学校側・県教育委員会のお詫び会見、保護者への説明会などは無く一発で『懲戒免職』のお裁きとなったことである。異例の早さであった。それが逆に、学校側・県教育委員会が受ける批判の的を『懲戒免職』で注目をそらした感を受けてしまった。

筆者は、非道徳な教諭を庇う(かばう)つもりはないが、『懲戒免職』に対して何ら反論・言い訳をすることもなく受け入れ、定年退職まで数年を残し免職となった教諭の今後の人生と家族の生活のことを考えてしまった。事件の記事を読むと、被害者(?)の女子生徒側にも「非」があったように思えてしょうがない。

事件現場は、勤務先の高校。日曜日にもかかわらず女子生徒を学校に呼び出し、Tシャツやミニスカートなどを着用させ写真撮影を行ったと言うものである。しかし女子生徒の行動について、どうも解せないことがある。呼び出しを受ける前日に、写真撮影の件は話があったという。撮影翌日に、保護者を通じて事件が発覚したとの経緯であるが、どうして女子生徒は、前日の連絡のあった時、保護者に相談せず撮影後に相談したのか?理解に苦しむ。
男子教諭は、幾らでも反論、言い訳が出来そうであるが、全くその件について触れていない。教諭に対し「己の行動を反省せよ」「懲戒免職は当然の報い」で片付けられない虚しさを感じた今回の事件であった。

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