【磐越西線SL「C57」に乗車。一ノ戸川橋梁を紹介】

 磐越西線は、福島県郡山駅から新潟県新津駅までの175.6kmの路線である。郡山から喜多方は電化されているが、喜多方~新津間は非電化で筆者御用達の「気動車」路線になっている。
また、この路線では、JR観光の目玉として「SL C 57」が、会津若松と新潟間を週末・連休に運転されている。今回は折角なので、「SLばんえつ物語」に乗車することにした。何十年ぶりかで「SL」を目の前にして圧倒された。鉄の塊であるが美しい。1個1個の部品がむき出しで、何一つ無駄なものはなく、それぞれが車輪を廻す為に作動しているのであろう。

「C 57」の正式名称は、国鉄C 57形蒸気機関車。「貴婦人」の名称で呼ばれている。
往路の郡山から新潟までは、各駅停車の気動車に乗車。SL「貴婦人」は仙台までの帰路で新潟から会津若松間での乗車であった。

山都駅(やまと)
 紹介したい『一ノ戸川橋梁(いちのとがわきょうりょう)』は、山都駅で下車。徒歩20分ほどの一ノ戸川にかかっている鉄橋である。山都駅は、喜多方駅の一駅隣である。喜多方は、昔からの蔵とラーメンで知られているが、山都は「蕎麦」が有名である。山都三大そばまつりの一つ「山都新そばまつり」は2018年10月で35回目になる。町のメインの大通りで、10数店のテント出店が味を競うお祭りが開催され賑わうとのこと。。

 その山都駅に下車するも、一ノ戸川鉄橋はどこにあるのか全く分からない。案内図(表示板)が、どこにも見当たらないのである。それ程、橋梁観光に力を入れていないのだろうか。ネット上では、ライトアップまで行い観光の目玉にしている内容が書き込まれているのであるが。
町の人に尋ね、尋ねどうにかたどり着いた次第。
 列車で訪れる観光客は少ないのかも知れない。マイカーで訪れれば、自然と目に飛び込んでくる。道路沿から全体が展望できるし標識など必要はないのであろう。

一ノ戸川橋梁(いちのとがわきょうりょう)
 どうしても、見ておきたかった鉄橋である。鉄橋だけは、乗車している本人には見ることが出来ない。目的の一ノ戸川橋梁は、111年前の1908年に架橋され、1910年に使用開始されている。16支間445m、高さ24mの鉄橋である。