【デジカメのソニー・サイバーショットはワンダフル!ワンダブル】

2020-01-24

 世の中は、ライカの好きな人間とコンタックスの好きな人間の2種類に分けられる。筆者はコンタックスの愛好者である。コンタックスと言えば,カールツァイスレンズ。今回は、カールツァイスレンズを搭載した『SONY Cyber-shot 』についてのお話を。

カールツァイスレンズの虜(とりこ)
 以前に、機械式カメラを封印したことを著した。今更、高級デジカメを購入する意欲も起きず今後の写真は、携帯電話のカメラと現在使用中の富士フイルム・ファインピクスで間に合わせようと妥協した。早い話が、カメラに深入りしないようにしようと心に決めた次第である。が、やはりスマホで自撮りなどという写真の世界に溶け込むことは出来なかった。
 機械式カメラを封印し、時々部屋の中でコンタックスの空撮りシャッター音に浸っていた中、カールツァイスレンズを搭載したコンパクトデジカメの存在を知ることになる。
それが、『SONY Cyber-shot 30x』である。迷うことなく購入を決めた。

Cyber-shot 30xを絶賛する
 撮影するたびに、手に入れて良かったと思っている。元々は、カールツァイスレンズに惹かれて購入したデジカメであるが、色々な機能に驚いてしまう。やはり機械式カメラと異なり、カールツァイスレンズ主語の画像を得ることは出来なかったがそれに代わって、以前のコンパクトデジカメで撮影時に感じられていたストレスが解消された。
 
 一番は、撮影時に覗くモニター画面の反射光に悩まなくて良くなった。今までは、モニター画面が見えないので、シャッターを切るのは「勘」に頼るしかなかった。撮影時の構図など全く関係なしである。後で、トリミングを行えばいいや!と言う思いであった。
 このデジカメには「ファインダー」が付いているのである。ファインダーとモニター画面の使い分けで撮影時のストレス解消である。

面白い機能の搭載
 使い出して暫くし、使用説明書を読んでいたら、面白い機能が搭載されていることが分かった。それは、撮影画面サイズの比率が何種類が準備されていて大型・中型カメラと同様の1:1の画面で撮影できるのである。これには驚きであった。まさか、安物のコンパクトデジカメで中判カメラの雰囲気を味わえるとは嬉しくなった。

 もう一つの驚きは、パノラマ撮影機能搭載である。昔からパノラマ、パノラマと呼ばれているのは画像の上下を切り落とした横長写真で「パノラマ風」「パノラマ的」に過ぎない。
 それが、このカメラは180度近い視野を画面に収めてしまうのである。昔は特殊なパノラマ撮影専用機がありフィルム現像からプリントは特別なルートで依頼しなければならなかった。一眼レフカメラであれば、高額な超広角レンズを使って撮影するしかなかった。それが、このコンデジでは、簡単に出来てしまう。
 最後に、パノラマ撮影画像をご覧ください。マンション屋上から仙台駅方面を撮影したものです。ワンダフル!ワンダブル! である。
 ファインダーとツァイスレンズ付きのコンパクトデジカメで充分だったのに、思わぬ楽しみが搭載されていた。ソニーたる発想と技術なのであろうか。