【勝手に自分を「卒業」させてしまうアホ娘へ一言】

気になっている言葉に「卒業」の二文字がある。いつからか、芸能界ではアイドルグループの○○ちゃんが、グループを脱退するにあたり「卒業」の言葉で表現するようになっている。どうも使い方がおかしいと思い続けていた。「卒業」って、勝手に自分で決められるものではない。と、思うのだが。

普通、務めていた職場を辞める時に「卒業」するは言わない。それは「退職」か、もしかしたら「解雇」であろう。「会社都合」もある。そういえば「諭旨免職」で以前の会社の経理課の奴が辞めていった。

確かに「卒業」と言うと、周囲の人々に角が立たない。更には、自分に対する慰めの響きにも聞こえる。

「卒業」とは、学業でも技術でも「卒業」した段階で、一段上のレベルを求めて旅だつのであるから、免許皆伝の意味もある。清く・正しく・美しくの宝塚スターにおいての「退団」は「卒業」でも許される。じゃりタレの「退団」は、宝塚歌劇団とはレベルが異なる。

「卒業」は、きちんと決められた学問なり技術を習得し、先生・親方からお許しを頂いて初めて一歩前進することである。それが、スキャンダル問題を起こしたり、独立して一旗あげようとして「卒業」を口実に脱退する。ましてや、勝手に自分で「卒業」を決めるなどとは全く意味が分からない。せめて「自己都合」「個人的事情」にすべきである。

勝手に自分で卒業したアホな卒業生が詐欺容疑で逮捕された。「SKE48」の元メンバーの山田樹奈(22)がそのヒトである。年収1000万円あったと言うのだから驚きである。最近のアイドルグループ名は皆同じような略で、グループ構成メンバーの人数も大勢いるのが共通している。興味の無い筆者はわけがわからない。

話を逮捕された「SKE48」の元メンバー山田樹奈に戻すが、どうやら悪い仲間に誘われ悪の道に手を染めたらしい。勝手に2019年1月「卒業」し、それから約2年が過ぎた今になって詐欺容疑で逮捕され芸能ニュースで話題になっているくらいだから、当時はアイドルとして人気者だったのだろう。

それにしても、退団し独立した後の生活設計はなかったのだろうか。22歳の若さで、自我の確立が未だ出来ていなかったのかも知れない。年収1000万円に惑わされたかも知れない。

詐欺内容は、この場では記さない。記す内容でもない。今回、書きたかったことは、勝手に自分で退団することを「卒業」の言葉で片付けてしまうことが気になっただけである。