【北朝鮮の拍手の仕方がどうもおかしい】
北朝鮮は不可思議な国である。日本の戦後間もないような映像を見るかと思えば、近代的な都市風景を目にする。更に、ハッカー集団の攻撃による資金調達など日本以上の能力・技術力を持っている事が知られている。かと思えば、多くの軍事装備品は一昔前のモノばかりで、全くの時代遅れと言われている。
資金がなさそうで、ひっきりなしにミサイル発射テストを繰り返している。全く得体の知れない北朝鮮である。皆が腫れ物に触る扱いをしなければならないのは結局、狂人が「核」と言う刃物を所有しており、いつ暴れ出すか分からないからに他ならない。
そのミサイル発射テストの打ち上げや軍事パレードの様子を伝える映像を見て毎回思う事がある。『北朝鮮の拍手の仕方が異様に思えてしかたがない』
拍手をする場合、手を叩く位置は胸から顎の間が一般的と思われる。ただ、ロックコンサートの時に感激のあまり両手を高々と掲げ拍手する場合があるにはある。
北朝鮮も、ロックコンサートの時と同様に両手を天まで伸ばし気が狂わんばかりに拍手をする姿を見ることがある。但し、拍手の矛先はミュージシャンではなく『金正恩』である。拍手の意味は、感激・称賛・忠誠である。
日本の国会議事堂大会議室よりはるかに広いホールで『金正恩』に向けて拍手をする姿を見ると、拍手する両手の位置は顔の中心もしくは額の辺りである。見るたびに、わざとらしい「よいしょ的拍手」に感じてしまう。
本来、拍手するのは神社などで神に対して「柏手」(かしわで)を打つ行為からきているらしい。それを考えたら、北朝鮮人民が『金正恩』に対して両手を額まで挙げて「柏手」を打っても不思議ではないのかも知れない。それにしても、あの拍手風景は、「拍手」に「喝采」「大声」がプラスされたお祭り騒ぎにも似ている。
ミサイル発射テストが成功しても失敗しても関係無し。軍服姿で山高兵隊帽子を被った老人達が『金正恩』を取り囲み拍手喝采である。
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