【年末年始恒例のTVニュース「つまらない風景と面白い風景】

NHK紅白歌合戦にも負けないくらい、恒例の年末年始の帰省ラッシュ・正月休暇を報じる『つまらない風景』と、笑える『面白い風景』のTVニュースがある。

『つまらない風景』
年末・年始の新幹線ホームと飛行場ターミナルでの風景である。視聴者側も「またか」と思えるニュースである。それでもTVニュースとして取材し放映なければならない。

視聴者側として帰省客、旅行客の混み具合(乗車率)だけで充分なのであるが、そこに、インタビューが加わる。毎年変わらぬ風景の一コマである。取材のターゲットは勿論、子供づれの家族である。ウンザリである。

ウンザリするニュースの原因は、どの家族も皆、同じような受け答えにある。温かい家族の一場面と言えば聞えは良いが、面白くない。せめてTV局の担当者は気の利いた質問ができないものかと思ってしまう。

子供たちから返って来る決まったインタビューの答えは「じいちゃん、ばあちゃんと遊んだ!」「美味しい寿司を食べた!」「温泉に行った!」などなど、年寄りと遊ぶ目的で帰省したようなものばかりである。最近は少子化が進み、『いとこ』がいなくなってしまったのが原因なのであろう。子供の両親に兄弟姉妹がいなければ、実家に帰っても遊び相手が、じいちゃん・ばあちゃんになってしまうのは当然のことである。

2016年8月18日の新聞記事切り抜きがある。余りにも、心温まる投稿だったので、保存していた。

子供のインタビューの答えで「従兄弟たちと雪合戦して遊んだのが楽しかった!」くらいの気の利いたTVニュースを見てみたいものである。

『面白い風景』
年末の面白い風景はダントツで、秋田男鹿半島のナマハゲのTVニュースであろう。このNO.1は、永久に覆ることがなさそうである(筆者の個人的感想)

ご存知ナマハゲは、怠け者の心を戒め、無病息災、田畑の実り、山・海の幸をもたらす来訪神と言われている。何ら、笑えるモノではないが、ナマハゲが子供たちに繰り広げる行為が面白い。子供たちが、泣き叫べは叫ぶほど、ナマハゲたちはテンションが上がる。下手なコントを見ているより面白い風景である。

最後は、酒とご馳走が振舞われ、大晦日が新年へと変わると言う訳である。ニュースを見ている方も、ナマハゲにつられて酒が進むことになる。

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