【あの革靴の『リーガル』が!まさか】

あの革靴の『REGAL』がまさか!と思えるニュースが流れた。2021年3月期連結決算で、最終利益が26憶円の赤字が見込まれ、今後、大規模な希望退職を募集するというのである。

革靴は、就職するまで成人式で間に合せに購入した一足しか所有しておらず、更に革靴を履くことなど日常生活ではなく、儀式でもない限り普通は下駄箱にしまわれっぱなしの状態であった。履く機会が無かったのに加え、革靴に対してそれ程の拘りも持っていなかった。

『リーガル』の名前だけは聞いていたが、てっきり外国製で輸入品だとばかり思っていた。他の革靴と比べ高額で、就職して暫くして思い切って購入したのが『リーガル』との付き合いである。

初めて購入して感激したことが今でも記憶に残っている。オーダーメイドでもないのに、最初に履いた時から踵が擦れないのである。過去(子供の時から)新品の靴が、自分の足に慣れる(馴染む)までは何日かの時間がかかったものである。安物の革靴なら尚更、馴染むまでは時間がかかった。それが、『リーガル』は最初から馴染んだのである。それ以来、退職までの革靴は『リーガル』に決め愛用した。

正式名称は『株式会社 リーガルコーポレーション』1902年(明治35年)の創業。本社は千葉県浦安市である。従業員が2020年3月31日現在で、190名。意外と従業員が少ないと思ったら連結で1,173名いる。子会社が結構存在する。販売子会社・小売子会社・生産子会社を多数持っている。希望退職の募集に加え、生産子会社自体の解散を決めたところも既にある。社員48名は退職とのこと。

このような状況は、御多分に漏れず新型コロナ禍で、在宅勤務が増え革靴の需要が落ち込んだ結果である。以前に、コロナ禍において「風が吹けば桶屋が儲かる」というブログを発信した。予想もしない業種が利益をあげているのではないかという内容である。「ビジネス用革靴」の位置づけが難しい。コロナ禍が収束に向かったとしても、以前の歩き回る営業の仕事形態には戻らないと思えるからだ。

「ビジネス用革靴」の域を越えた、奇抜な発想で息を吹き返して欲しい『リーガル』である。エールを送り続けることにする。