【広島東洋カープ「赤色」への執着(しゅうじゃく)】

2020-12-16

 筆者お気に入りの広島東洋カープの『赤色』に対する執着についてのお話である。

 広島東洋カープへのおもいを込めて描いたイラストは、ポスターカラーを用いた手描きのため当然ながら、現在カープが使用しているヘルメットの色とは全く異なる。
 パソコンソフトを使用してデザインすれば、それらしい『赤』を出せるとは思うのだが、アナログ人間の筆者はいまでも烏口を使いレタリングをしているので・・・・まるで精神修養の写経をしているようなものである。

ソウルレッド プレミアムメタリック
 「ソウルレッド プレミアムメタリック」とは、広島東洋カープヘルメット色の正式名称である。メタリックの深みのあるテカテカした輝きが印象的だ。それもそのはず、マツダ車のボディーカラーと同じなのである。

ヘルメット千夜一夜
 先日の広島戦TV中継での光景である。それはカメラマンが意識してとらえた映像ではなかった。球場全体の雰囲気を流していただけのものであったが、筆者は一瞬ひとりのオヤジに目が止まった。応援スタイルに違和感を覚えたのである。
 贔屓(ひいき)選手のユニフォームは着ていない。単に赤いTシャツ姿で通路をウロウロしている。違和感を覚えた原因は、赤い帽子ではなくヘルメットを被っていたからだ。

 ヘルメットは、カープ色で「C」のロゴマークもついているのだけれど、形状が災害時や工事作業時に使用する『現場の力』だった。鍔(つば)と耳保護カバーはない。見ようによっては球団関係者の整理係のようでもあった。
 初めて目にしたヘルメットで、このようなヘルメットが存在することに驚き、また感激でもあった。暫くして、再度映し出された映像でオヤジはビールを飲んでおり一般の応援者だと知った。
 兎も角、一般の応援者でヘルメット姿の本格的な応援姿に感動・乾杯である。三時間近くヘルメットを被りファールボールに心配することなくビールを飲む姿勢は凄い。

 この出来事がありヘルメットとチームカラーについて調べてみた。
カープ公認として種々のヘルメットが存在する。子供自転車用は当たり前、バイク用フルフェースには驚いた。原付バイクに、テカテカメタリックのフルフェースは絵になりそうである。工事用・災害用は最高だと思う。

ヘルメット塗装の技術
 当初、車で使用している「ソウルレッド プレミアムメタリック」を、そのままヘルメットに塗ることは、ヘルメットの材質的な問題で出来なかったらしい。それでも採用したかったと言うから「赤色」に対する相当な入れ込みようが感じられる。
 技術力で実現したのは、2012年11月3代目「アテンザ」の発表に合わせ2013年シリーズから使用されているとのこと。

 2016年マツダは新たに「ソウルレッド クリスタルメタリック」を作り出した。
「プレミアムメタリック」に比べて、彩度が2割、深みが5割ほど増しているらしい。
まだ、ヘルメットには採用されていない。
最近、TV中継時に他球団のヘルメットを意識して見ているが、ツルツルヘルメットは見かけてもカープのような深みのあるテカテカに輝くメタリックのヘルメットを見ることは無い。