【ネルソンの血とラム酒『Ron Zacapa Centenario 23anos』】
それまで「ラム酒」を知らなかった。ラム酒はカリブ海諸国が主な原産地のサトウキビが原料の蒸留酒である。勧められて飲んだのが『Ron Zacapa Centenario 23anos』で、飲み方はロックであった。アルコール類は、日本酒・焼酎・ウィスキー何でも嗜む(たしなむ)が、「ラム酒」だけは全く意識したことのないジャンルであった。
ロン・サカパのブランドにも数種類バリエーションがあるらしいが、スタンダードなのがこの23年『Ron Zacapa Centenario 23anos』とのこと。美味しかった。感激した。率直な感想である。凄く飲みやすい。口当たりが滑らかでスムースに飲めると言った感じだ。それでも、アルコール分は40%ある。
ネルソンの血
イギリス人はアルコールと言へば、スコッチウイスキーが主に飲まれているものばかりだと思っていたが、1800年代の戦時中にイギリス海軍兵士は「ラム酒」を飲んでいたらしい。その「イギリス海軍」と「ラム酒」にまつわる語り継がれている話がある。
その内容はと言うと、イギリスの英雄『ネルソン提督』が、海戦で敵の銃弾を浴びて亡くなるわけであるが、イギリスまで腐敗せずに運ぶ手段として「ラム酒」の樽に漬け込んで輸送したらしい。イギリスに到着するまでに、ネルソン提督の樽はスッカリ飲み干されてしまったとの付録つきであるが、「ラム酒」と「血」の色を重ね、戦う時の闘争心を奮い立たせる意味で「ラム酒」を「ネルソンの血」と呼び士気を上げる意味で飲まれるようになったと言われる。「ラム酒」に限らず、アルコールには防腐作用がある。日本でも、焼酎に遺体を漬けて運んだ話があるくらいであるから、ネルソンの「ラム酒」漬けは、まんざら作り話でもなさそうな気がする。
『ロン・サカパ 23』の瓶に貼られたラベルを利用したデザイン(筆者制作)
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