【半年過ぎた能登半島地震の不思議な住民の復旧活動】

能登半島地震から半年が過ぎた。ニュースを見ていると、余りにも復旧作業が遅すぎる。遅れの理由は色々とあるみたいだが、ここまでくると「言い訳」に聞こえてくる。まるでゴルフのミスショットの「言い訳」と一緒である。
復旧遅れの「言い訳」は聞きたくない。衣食住の確保、インフラ整備が最優先のはずである。未だに仮設住宅問題が解決されていないとか、断水の地区があるとか?ないとか。精神的にも折れてしまう。筆者の色眼鏡で見てみると、皆とは言わないが石川県民性にあるような気がしている。東北人より寡黙で、思っていても主張できず、自分の殻に閉じこもってしまっているのかも知れない。

『復旧活動』を行う以前に『復興活動』を行っているのには驚いた。石川県の伝統工芸「輪島塗」や観光名所「輪島朝市」など生活の生業を早く復活させたい先々のことを見過ぎているのではないだろか。その行動にすごく違和感を覚えてしまった。当然のこととして、現在(いま)を生きることが最優先の気がする。足元がしっかりと地についていないのに、復興活動を始めようとしているのである。

毎日の生活もままならない状況で、伝統工芸を守るため辛うじて破損していない商品を販売する精神。その心は分からなくもないが、以前の生活を取り戻すことが第一歩なのではないのだろうか。伝統工芸「輪島塗」は、響きの良い呪縛以外何ものでもなくなっている。銀座で輪島塗の商品を販売しなくても、伝統工芸は継承されてゆくはずである。

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