【最近、観衆・群衆の雑多なスナップ写真に楽しみを感じています】

2020-01-24

 最近、写真を見ていて面白さを感じるのが『群衆・集合写真』である。集まっている人間が大勢で、年代層は幼児から老人。それこそ老若男女である。カメラマンのシャッタータイミング掛け声など全く関係ない(聞こえない)で撮影された画像が最高である。

自分を飾らない
 畏まった(かしこまった)記念撮影は、それはそれで。
気が付かないうちに撮影された俗に言うスナップショットは、その人の人間性を知ることができ面白い。記念撮影時に決まってカメラマンは「はい!チーズ」とか「いち 足す いちは?に~」などと声をかけて笑顔を引き出そうとする。それよりも、皆、畏まってポーズをとる以前の瞬間の方が最高の記念撮影になる場合がある。
 そのような集合写真の面白さに拍車を掛けたきっかけが、昨年、筆者の愛する広島カープの優勝したスタジアムでの写真である。翌日の地元紙中国新聞に掲載された写真である。

バーチャルリアリティー 
 新聞見開き2ページの観客席の老弱男女。一人一人の喜びの表情に引き込まれてしまう。いつまで見ていても飽きない。まるで、自分もスタジアムに入り込んだ錯覚に陥る。
中国新聞社に申し込むと、この写真を購入できるとのことであるが、筆者は、新聞紙を切り抜きつなぎ合わせ(見開き2ページ分の画像であるため)、自作の写真額を製作した。
 大勢が集まる群衆写真と言えば,デモ隊と機動隊それと野次馬を撮影した報道写真に似ているが、撮影されている人間の表情が全く異なる。笑顔の写真の方が良いに決まっている。3万人近い観客が同時に、喜びを自分なりに表わした表情は最高である。