【完全犯罪を成し遂げるための殺人死体処理方法】
昔から「完全犯罪」を成し遂げる為に、犯人が色々と考え努力してきたのが、大きく分類して(1)殺人死体の処理方法(2)殺人時間帯のアリバイ工作(3)トリックにより自分の身の潔白を証明する方法がある。アリバイ工作やトリックについては松本清張の世界に任せるとして、殺人後の死体そのものの後始末についての一考察を。
死体さえ発見されなければ、殺人の事実は存在せず犯罪者とはならないのである。
その処理について、過去色々と試みられてきたが殆どが発見されてしまう。
白骨化の状態で発見されたとしてもDNA鑑定により身元が分かり、交友関係から逮捕されてしまうケースである。なかなか、後始末は奥が深い。
完全に殺人死体を消すということ
犯罪者が考える根本的な間違いは、人目に付かないように死体を『隠そう』とすることにある。『消す』と『隠す』とは大違いである。
隠す行為には、地中に埋める、海に投げ込む、ドラム缶のコンクリート詰めにするなどなど。
『隠す』ことで、一番のお粗末な例が隠し場所から発する異臭を考えないことである。死体の腐臭は100m先でも臭うらしい。臭いまでは隠し切れない。安全な殺人死体の処理は完全な『消去』しかない。
死体を『消去』するには
ミステリー小説に描かれている面白い方法で、死体を残さず完全に食べてしまうことがある。が、現実的ではない。かなりの量があるのと、部位による好き嫌い。それを食べきるまで時間がかかることで、大型冷凍庫の手配などが欠点となる。
かなり現実的な方法が、一般家庭ゴミ収集車を利用することである。
収集車の回転板で押し込まれた死体はプレス機構によって難なく押しつぶされ、更に死体から出た水分は車体の下部の汚染タンクに貯まるため、外部に一切流れ出すことは無い。この方法だと成功しそうだ。
このゴミ置き場を利用する方法は、大分以前から試みられているが、タイミング悪く収集車に回収される前に発見されてしまい大きなニュースとなっている。
ゴミ置き場に死体を出すタイミング
ゴミ収集車を利用しようと考えたところまでは良かったが、殺人を実行してから死体を小さく切断してゴミ収集車に回収してもらうまでのシミュレーションができていないのである。
単に、ゴミ置き場に持ち込んだことで安心している。
ゴミ置き場に現れるカラスや猫・犬が原因でゴミ袋が破られ、死体の一部が露出したり、長時間による放置で異臭が漂い発見されることを想定していないのである。
ゴミ置き場に出すタイミングとしては、できる限りゴミ収集車が回収に来る間際、新鮮な状態で出した方が安心である。誰にも見られたくないばっかりに、収集前日の深夜に出そうとするすることだけは避けた方が良い。
完璧な殺人を行うには
衝動的殺人を除き、計画的殺人を行うには、『ゴミ収集日と回収時間』を主語(中心)に計画を企てれば良い。シンプル イズ ベストである。殺人方法は、あなたのお好きなように。
時々、ゴミ収集車を必死に追いかけてまでゴミ袋を出そうとする人を見かける。まさかゴミ袋の中身が死体ではないにしろ、死体と同じくらい大事なものが入っているのだろうか。
単に、ゴミ出し時間にルーズな性格の持ち主だけかも知れないが。
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