【昔の郵便配達員と今の郵便配達員】

雨にも負けず、雪にも負けず、風にも負けていない。郵便配達員のことである。

配達時間は、ほとんどが決まった時間帯に配達される。現在は少し意味合いが異なるが、昔から『郵便配達員』と『鉄道員』(列車運転手)は特別な世界に生きている雰囲気を持っている。少なくても筆者は、そう思っている。

『郵便配達員』や『鉄道員』は映画や小説の題材にも用いられている。誠実・無口・優しい・実直などのイメージが当てはまる。地味であるが、縁の下の力持ち的としての職業として見られている。地味な仕事と言っても『列車の運転手』は鉄道マニアの的だし『郵便配達員』は、子供たちに夢を届けるヒトでもある。

雨にも負けず、雪にも負けず、風にも負けないで郵便物を配達してくれるから、皆は感謝している。最近の配達は自転車からバイクに代わっている。自転車で配達している姿は見たことがない。唯一、年賀状配達のアルバイトの配達員で見るくらいである。

現実に目にする事が出来る「サンタクロース」的存在の『郵便配達員』も中には、悪い奴が時々現れる。自分の担当地域の郵便物を配達しないで、自宅に持ち帰り放置している事件がニュースとなる。悪天候で配達の仕事が嫌になったのか、その日の郵便物が多過ぎてパニック状態になったのか。記憶では、年賀状の配達での事件だったような・・・。

自宅に居ても、滅多に郵便配達員と遭遇することはない。直接、郵便物を手渡しで受け取ることなどはない。

バイクの元気な音が聞えた。
玄関郵便受にモノが投げ込まれた音。
バイクの元気な音が遠ざかる。
郵便配達員だ。

昔に味わった、郵便受の雰囲気が感じられない。何かが欠けていると考えたら、配達員の挨拶が無いことだ。
昔、配達員が郵便受に投函する時「郵便~」と、挨拶をしたような気がする。在宅、不在に関わらず、玄関先での挨拶として必ず「郵便~」「郵便で~す」と。

マンションの場合は、個別配達などする必要は無く、郵便受コーナーが設けられているので50戸分・70戸分を一気に配ることが出来る。郵便受に投函する時「郵便~」などと、いちいち言うわけがない。戸建て住宅でも、マンション住居でも、配達員が挨拶をするのは、現金書留封筒か電報の配達くらいなのかも知れない。

 

 

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