【2万発を天国にぶっ放せ!】

 夏になると各地で打ち上げれる「花火大会」。ヤクルト対広島が行われた神宮球場のナイターでは、試合途中で夏の夜のひと時に何十発かの花火が打ち上げられていた。その打ち上げ花火を見ていたら、急に、あの東日本大震災を思い出してしまいました。

2012・3・10の花火大会
 思い出したからと言って、今回のブログであの3月11日の状況について書こうとしたわけではない。書きたかったのは、震災の翌年2012年3月10日に実施された『天国にぶっ放せ』のコピーで実施された「鎮魂花火大会」である。

 あの時は『2万発』と聞いて驚いた。ネットで全国各地の花火大会を調べてみると、諏訪湖花火大会では4万発、うつのみや花火大会では3万発、そして、有名な隅田川花火大会は2万発が打ち上げられている。

 2万発はそれ程、驚く数字ではないのかもしれないが、華やかに夏の夜を飾る2万発~4万発と、寒々とした3月の夜に打ち上げられる鎮魂の花火とは心に響く音と光の重みは異なる(異なっていた)に違いない。
 当日の天気を調べてみた。最高気温が15.5℃/最低気温が0.6℃午前中は雪マークであった。震災当日の2011年3月10日も寒かったことが思い出される。

鎮魂花火大会全面広告
 当日の新聞広告ページを今でも、大事に持っている。時々、思い出しては見ることがある。
心が熱くなる。

朝日新聞 2012年3月9日(金)