【ミョウガを食べると物忘れがひどくなる。と言う呪文の秘密】

2020-02-05

 ミョウガは、ショウガ科ショウガ属の多年草で、6月から10月の間が旬で、スーパーマーケットでは、3個(蕾)がパックされて100円程度で販売され気軽に口にする事が出来る夏の食卓には欠かす事の出来ない食材です。

 そのミョウガ。昔から「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」とか「食べ過ぎるとバカになる」などと言い伝えられている。根拠がないのは分かっていても、そのように言われる裏に何かありそうです。

ミョウガと日本人
 東アジアが原産で日本に持ち込まれ栽培されてきたと考えられている。人間が生活していたと考えられる場所以外では見られないのと、野生種が無いことからも間違いなさそうです。
独特の香りを持ち麵類や冷奴の薬味など香辛菜としては欠かせないもので食用に栽培しているのは日本だけとのこと。日本料理としては無くてはならない食材です。

 現在は、ハウス栽培・施設栽培で生産されているが、ミョウガが日本に持ち込まれた時は、果樹園、庭の片隅で薬味用として各家庭が育てられていたと考えられている。『和の舌』を持った日本人にとって、重宝で貴重な食べ物だったのではなかろうかと想像できます。

「物忘れがひどくなる」と言う俗言
  エレキテルで知られる平賀源内が考え出したと言われる『土用の丑の日』。夏の盛りの食欲がない時期に、如何にしてウナギの売上を伸ばそうかと言う知恵、販売戦術です。
 売り上げを伸ばしたいウナギとは逆に、ミョウガは各家庭で育てられ薬味用として消費されていた為に、見境なく食べないように(食べさせないように)あのような呪文ができたとは考えられないでしょうか

 冒頭にも記した現在のスーパーマーケットでのミョウガは、見るたびに貴重さを感じなくなります。主な産地を見ると、高知県が全国の90%を占めており、ハウス栽培で通年出荷されています。
価格的にもそうなのでしょうが、何となくモヤシにも似た感じにもなります。

 最近の多くの人達は、ミョウガには夏ミョウガ・秋ミョウガの旬の時期があり、食べ過ぎると「物忘れがひどくなる」「バカになる」などと言う呪文は、聞いたことがないのかもしれません。

昔のミョウガを食べたくて
 昔は、子供ながら冷奴とか漬物などに薬味として添えられていたミョウガが大好きでした。
自宅庭の木陰に育っていたのを、食事時にその都度採ってきたものです。だからこそ、余計に大事なものに見えたのでしょう。そして、美味かった。
 現在(いま)と言うと・・・・・。