【緊急事態宣言!外出自粛のこんな時だから暇つぶしに『額縁』を作ってみた】

 新型コロナウィルスによる緊急事態宣言に従い外出を可能な限り控えている毎日であるが、家に閉じこもってTVを見たり読書をしたりで時間を潰しても限界がある。こんな状況だから、実家の物置小屋の整理をしようと思い立った。

 物置小屋には、今は亡き貧乏性の両親の生活品が埃をかぶって雑然としている。お宝鑑定のTV番組に出てくるような掘り出し物でも眠っていれば整理の作業にも気合いが入るのだが、ガラクタばかりである。この機会に思い切って使えるもの・使えないものを仕分けしようと思った。ゴミ出しである。

 筆者の懐古的趣味のモノが出てきた。それは段ボール箱で、幼年時代を想い出させてくれる瓶のカルピスが入っていた段ボール箱である。そのうち何か利用する時がありそうな気がして捨てられなかった貧乏性の見本である。長い年月で、トレードマークが何とも味のある日焼けした色になっていた。資源ゴミとして捨てるには惜しい。トレードマークをインテリアにしようと考えた。

 トレードマークを切り抜いて壁に飾っただけでは脳がない。数年前から趣味で始めた『額縁』を制作しインテリアにする事にした。久しぶりの『額縁』制作である。『額縁』制作をしようと思ったのは、文具店に行けば、安くて洒落たモノが沢山あり購入することができるが、規定外のサイズの額縁を手に入れようと思うと中々見つけることはできず、自分で制作するしかないのがキッカケである。

カルピス段ボール箱の額縁
 縦30cm・横25cmのカルピス・トレードマーク制作

 カルピスは、飲む直前に原液を何倍かに薄めて初めて正式な飲料水となった。現在、カルピスは原液を薄める必要のない「完成された」飲料水としてペットボトルタイプに変わっている。昔のような原液状のカルピスは見ることはない。今は販売されていないのかもしれない。

 粉末ジュースの時代、カルピスは少しだけ高級な飲み物だった。子供心に薄めた濃さによる「味」の違いに楽しみを感じていたことを思い出す。このカルピス。飲むことが無くなったのはいつごろからだろうか。原液を薄めて作る手間が面倒くさいこともあったが、筆者の勝手な推測は「コーラ」の味を知ったことに由来するような気がしている。

 話は逸れるが、初めて飲んだ時の「コーラ」を一向に美味いとは感じなかった。初めて飲んだ時の「ビール」。初めて吸った時の「タバコ」もそうである。それが、自然と受け入れてしまうようになってしまう。中毒にする大麻でも成分として含まれているとしか考えられない。味覚の不思議である。

 最後は塗料による仕上で完成である。段ボールの変色に合わせ茶系の塗料にした。

「額縁ネット美術展」

 ■1980年代の「マツダ サバンナGT」ポスターを額縁に入れてみる(縦45cm・横45cm) 

■蔵王山(御釜)を額縁に入れてみる(縦25cm・横60cm)
 3枚の写真を貼り合わせパノラマ撮影の雰囲気を出してみた。貼り合わせ部を隠すため細い角材で細工をした額縁