【新型コロナ禍での生活用語】

新型コロナ感染拡大と予防のこの一年で、今まで聞いたこともない色々な『言葉』を知ることになった。

ダイヤモンドプリンセス号での新型コロナ感染が話題になりだし、最初に聞いた『言葉』がパンデミック(爆発的感染)である。その後は、医療崩壊・クラスター・ソーシャル ディスタンスなどなど。そして、今では何の違和感を覚えることなく『コロナ禍』を猫も杓子も使用している。当初、誰かが言った。「禍」が読めない、と。“コロナ災難”だと分かりやすいのだが。

「非常事態宣言を発出する」と言う言い方も初耳であった。発令・発動の方が分かりやすい。麻生副総理だったら「非常事態宣言を出発する」と間違って言いかねない気がする。余談だが、麻生副総理は以前にコロナウィルスを「コロナビールス」と言ったことがある。恐らく英語のスペルをそのまま読んでしまったのだろうけれど、それだとしても「コロナバイレス」が近いと思う。

感染予防対策対策として、対人との距離をとる「ソーシャル ディスタンス」(社会的距離)が定着してきたが、最近WHOでは「フィジカル ディスタンス」(物理手距離)と呼ぶことが推奨されている。ソーシャル ディスタンスの意味合いが社会的な分断なことで、感染予防対策の身体的距離を確保する意味合いがフィジカル ディスタンスが良いのではと言うことらしい。

どちらの呼び方が適正か?どちらにせよ、ヒトからヒトへ感染拡大の予防においては、距離を保つことが重要であるというわけで、店のレジでは密状態を防ぐ意味から距離をとる「間隔の目印」をよく見かける。

 

この目印の間隔をとったところで、予防の効果はあるのだろうか?前方・後方は距離が保たれても左右は全く考えられていないのである。完全に自分の周囲1mは「禁猟区」にしないことには意味がないように思える。