【噓発見器を国会答弁に持ち込んだら面白そうだ】

「噓発見器」と言う装置の名前を聞かなくなって久しい。

「噓発見器」を知らない人達のために簡単に説明しておくことにします。被験者への質問に対する反応(呼吸、血圧、心拍、或いは脳波や声紋)の測定から被験者の回答の真偽を調べるもので、警察の実務では「ポリグラフ装置」と呼ばれ、その装置で調べることを、ポリグラフ検査と呼ばれています。

「ポリグラフ装置」と聞くと検査機器らしいが「噓発見器」となると、ドラえもんに出てくる装置みたいに思えてしょうがない。今でも犯罪捜査で用いられているのだろうか。ポリグラフ検査とては、確かに素晴らしい発想で開発されてはいるが、犯人捜しの機器に限定してしまうと、怪しげなモノに思えてしまう。

推理小説と噓発見器
最近の推理小説ではお目にかかったことがないが、昔の犯罪小説では「噓発見器」を絡めたモノが結構多かった気がする。犯人は、噓発見器の取り調べを切り抜ける為に、事前に訓練し検査に臨み疑いから逃れるものや逆に、善良なヒトが過敏な反応を示し犯罪者となってしまう内容である。予備知識があれば意図的に測定を左右できる「噓発見器」は、恰好の推理小説の材料になっていた。ポリグラフ検査結果の正確性には議論があり、現代においてはほとんどの国は、法廷での証拠能力は認められていないようである。
警察での取り調べにおいて「噓発見器」よりも「かつ丼」差し入の方が、手っ取り早い気がしないでもない。

ポリグラフ検査
ポリグラフ検査を端的に説明している文言がある。「ウソをついているかどうかを調べる検査ではありません。検査するのは、真犯人しか知らない、犯罪に関する事実を『知っているかどうか』なのです。生理反応は、ウソをついたから起こるわけではなく、実際の犯行に関連した内容であると認識するから生じると考えらる」と言うわけで、現在は一種の記憶の検査であるとされているようである。

国会答弁にウソ発見器を
半年前の「桜を見る会」問題で国会において118回の虚偽答弁をした首相時代の安倍晋三。森友学園問題もそうであるが、余りにもひどすぎるウソの答弁である。簡易型(ポータブル)で「噓発見器」でもあれば状況が大分異なったことになっていたかも知れない。
ポリグラフ装置を国会答弁に持ち込むような大袈裟な話ではない。国会答弁テレビ中継において、画面の一部に答弁者の心電図の波形とか血圧値だけでも映し出されたら面白そうである。噓をつけばつくほど視聴率が上昇することになる。

更には、答弁を総理に求めているにもかかわらず、目だちがりやで手を挙げて出しゃばる大臣たちは、テレビ画面に自分の噓が映し出されることで、静かになりそうである。

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