【標準語でもない・方言でもない・それは何かと尋ねたら】

2020-07-07

 大分以前に読んだ糸井重里の著書に記されていた「かんつがい」の言葉が頭から離れないでいる。自分では標準語だと思い子供の頃から使っていた言葉が、実は『東北の方言』『自分だけの思い込み』だったりする「かんつがい」が結構ある。

【その 1】
 昔から丁寧語だと思い込んでいた言葉のひとつに、廃品回収車のスピーカーから流れるフレーズがある。
「大変おさわがせしており申し訳ございません」
と言うべきところ
「大変おさがわせしており申し訳ございません」
と何の違和感もなく使用していた

【その 2】
 ケヤキ並木のトンネルを通り抜ける盛大な祭りが、毎年、5月に行われる。それが『仙台・青葉祭り』である。2日間にわたり行われるが、初日の「すずめ踊り」と称される宵祭りが目玉となっており150団体4,500名ほどが毎年参加している。お囃子に合わせ飛び跳ねる様子が雀のようであったことから「すずめ踊り」と呼ばれている。子供から老人までが乱舞する。

 祭りが近くなると、テレビニュースで各企業での練習風景が放映される。女子新入社員たちが、昼の休息時間や退社後に屋上で、先輩社員から猛特訓を受けている様子が毎年紹介される。新入社員の避けては通れない社内研修にもなっている。

 テレビニュースで盛んに「こすずめ達が一生懸命練習しています」と言うレポーターの言葉を聴く度に、なかなかユーモアのある面白いことを言うものだと思っていた。てっきり、子供達を指して
子雀達が一生懸命練習しています」
だとばかり思っていた。が、テレビの映像と照らし合わせてみると
娘雀達が一生懸命練習しています」
が正解であることが・・・・。

情けない。筆者の か ん つ が い であった。

その「すずめ踊り」も今年は新型コロナウィルスの感染拡大予防のため中止になってしまった。