【速いだけが新幹線じゃない。東北ミニ新幹線のド迫力】

 『キハの虫』が騒ぎだすと出かける。『キハ』とは、キハの記号を持つディーゼル(エンジン)カーである。気動車とも言う。観光が目的とは異なる、ただ、ただ、気動車に乗ってディーゼルエンジンから伝わってくる体感に浸るだけである。
 今回は、福島駅から米沢駅間『キハ』の乗車ではなかったが、久しぶりに帰路に乗車した新幹線に感激したので、そのお話を。

福島駅から米沢駅まで
 今回は、近くに住んで居ながら一度も乗車したことがなかった「福島~米沢」間を乗車することにした。以前から気になっていた路線である。奥羽本線で距離は40.1km。以前から気になっていたのは、40.1kmの間に昔は、スイッチバック駅が4駅もあったことである。1990年に全て廃止となってはいるが、現在でもスイッチバック構造の痕跡は残っているとのこと。
 最も高い622mの峠駅を境としそれぞれの方向に下り坂となる。それ程までに急勾配の峠の路線を乗車体験してみたかった。

 福島県と山形県を走るミニ新幹線「つばさ」も、この板谷峠を走行している。
正式名称は、新幹線直行特急。東北新幹線の福島駅から枝分かれをし、新庄駅までの在来線を走行している。帰路に乗車したミニ新幹線であるが、在来線を走る特急列車だけあって、それ程速くはない。各駅に停車しない分、若干速い程度である。今回乗車した福島から米沢間、約40kmの所要時間を見ると、在来線のディーゼルカーが47分。新幹線が33分である。15分ほどの差である。それだけこの区間は新幹線と言えどもスピードの出せない難所と言えるのであろう。
 
東北ミニ新幹線
 秋田ミニ新幹線もそうであるが、在来線のレール幅を変更するだけの工事で東北新幹線から直接乗り入れると言うのだから驚きである。
 以前に車で山形県を走った時のことを思い出す。前文章にも記したが、新幹線は在来線を走行するため一般道の車と並行して走ることもある。更には、踏切で新幹線の通過するのを待つことも。大きな図体(物体)が日常生活に突然入り込んでくるようなものである。まさに驚きである。

 新幹線停車駅についても同様の驚きがある。在来線ホームが新幹線乗降ホームなり日常生活で列車を利用している人々の前に(ホームに)、突然巨大な列車が乗り入れることになる。あまりにも強烈な光景である。

ミニの魅力
「ミニ」の付くものに、『ミニ天丼セット』『ミニカツ丼セット』などがある。
大体は麵類が主で、従としてのミニであるが、この「ミニ」が付いていることで、凄い満足感を得ることができるのである。セットのミニの方がメインであるかのようである。
 ミニ新幹線とミニ丼物との関連は?と問われても、お答え出来そうもない。

最後に、終着駅「新庄駅」で見た新幹線レールの最先端である。まさに、これからさらなる延長工事が始まる予感の風景である。