【禁煙20周年記念/どうやらこれからも煙草を呑むことはなさそうだ】

2020-01-24

 昔の人は、煙草を「呑む」と言った。酒と一緒で嗜好品だから「吸う」と言うよりも正しいと思う。嗜好品を辞書で引いてみると『風味や味、摂取時の心身の高揚感など味覚を楽しむために飲食される食品・飲料や喫煙物』とある。煙を味わっているのである。

ポスター募集に応募する
 デザインは仕事とは全く関係ない。あくまでも趣味である。筆者のデザインなどは、30年遅れている。現在のPCを使用して創り上げる作品ではない。高校時代の美術の時間に教えてもらった、ポスターカラーと烏口を使ったレタリングで作品を創り上げる全く生産性のない「ポスター制作」である。
 年に数回、生産性を求め公式ポスター募集に応募している。今回、たまたま禁煙ポスターの募集が目に留まった。禁煙20周年を迎えた時だったので、久しぶりにレタリングでもして楽しんでみようと思った。

 募集をしていたのは、北海道禁煙週間実行委員会。入賞発表は6月上旬であったが、4ヶ月過ぎた今、何の連絡のない状況なので、主催者の著作権も関係ないものとしてブログに作品をアップすることにする。

禁煙20周年記念 
 芥川龍之介が記しているように、煙草は悪魔が持ち込んだのかも知れない。
20年前、禁煙に踏み切ったのは、些細なきっかけであった。それまでは30年間「呑み」続けた。自分自身の意思とは関係なく、悪魔に呑むことを取りつかれた気がする。
 日常生活の8割から9割は、煙草中心であった。財布と同様、煙草とライターは忘れないように注意し外出する。本数が少なくなると、1箱早めに購入しておく。更には、外出先では何はさておき、灰皿のある場所が気になると言う様であった。

 禁煙生活20年目、30年間「呑み」続けたニコチン・タールの蓄積は消えることはないが、現在(いま)は、止めて良かったと思っている。家族のためでもない。周囲のためでもない。自分自身のためにである。
 煙草を止めた筆者ではあるが、『Zippo Oil Station』だけは、お宝となっている。Zippoにまつわる話には夢がある。オイルライターが、戦争中に敵の弾丸から命を救うなどとは最高である。煙草を止められない理由に、悪魔の仕業に加え『Zippo神話』がありそうである。
『Zippo Oil Station』については、ポンチの宝物をご一読頂ければ幸せです。