【新型コロナウィルス感染拡大で分かった現在の日本の姿】

 日本における新型コロナウィルス「すごろくゲーム」のスタートは、ダイヤモンド・プリンセス号であった。2020年2月3日サイは振られた。2月3日横浜港に入港したダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客全員は下船が許可されなかったのである。

 1月25日に香港で下船した乗客から新型コロナウィルスの陽性が確認されたため、横浜港に入港したにもかかわらず足止めを食らってしまった。その間、ウィルスは全世界で感染拡大されるまでになり5月のゴールデンウイークを目の前に早3ヶ月を迎える。

 その3ヶ月間、我々は毎日朝起きてから寝るまで新型コロナウィルス関連の情報に振り回されて生活している。自分の身を守ることは当然、生活の死活問題・経済にまで影響が迫ってきている。

 各メディアは当然ながら挙って『新型コロナウィルス』である。筆者思うに、他に報道するニュースがないのだろうかと。各TV局の、ニュースと昼のワイドショーの内容は『新型コロナウィルス』『天気予報』だけである。

 ダイヤモンド・プリンセス号報道以前であれば、オレ詐欺・汚職・イジメ・自殺・パワハラなどなど、よくもマアこんなにキリがない程毎日ニュースがあるものだと思っていた。それが、ぷっつり消えてしまった。

 スキャンダル的なニュースは、昼のワイドショーにお任せにもかかわらず、一向に騒ぎ立てるネタがない。有るのだろうけれど、小さ過ぎるのかも知れない。NHKでさえ何も変わったニュースがない。本当に、伝えることがないのだろうか?全国区であるNHKなどは、この一大事な時期に春の大移動(転勤)である。まあ、春の移動は日本の企業のお祭りではあるのだが。

 何も報道することがないとしたら、コロナウィルス以前に報道されていた事件や事故は、一体何だったのだろうか。何もないことは良いことだ。平和な日常生活と見て良いのだろうか。逆に、不安な日本を感じてしまう。