【どこかなつかしい「空き缶」みつけた】

懐古趣味の筆者大喜びの「なつかしいモノ」を見付けた。「味の素」の空き缶だ。当然中身は無かった。

「どこかなつかしい」それだけのことである。単に赤い「缶」そのものが、なつかしいだけのことである。今は亡き母親が、食事作りの際盛んに使用していたのを思い出す。子供心に魔法の白い顆粒が不思議な存在であった。小物入れにでも使用しようと思い捨てて無かったのだろう。

今になって思うと、何の素、即ち何の料理の素だったのか分からない。万能「味の素」鼻の油的存在だったような気がする。これを振りかけることで、料理がワンランク美味しくなると言う暗示にかけられて使用していたのではないのだろうか。これ以上書くと、味の素株式会社から訴えられそうなのでこれまでにしておこう。現在は、うま味調味料と称し種々の料理調味料ができている。それだったら、何となく納得できるが、単に「味の素」では、何の素かわからない。

この「味の素」には昔から噂として取り上げられていることがある。長い間使用し続けると身体に悪影響を与えるということだ。が、特別、身体に悪い成分は含まれてはいないようである。その様な噂が立つくらい、この「味の素」は普及していたのであろう。余りにも、ブランド名として有名である。競合他社品は?と問われても即座に名前が出てこない。

味と栄養
冷凍食品・インスタント食品・缶詰等々、私達は昔と比べ手軽に美味しいものを手に入れることができる。しかし、美味しさは手に入れることはできても、冷凍食品や缶詰から栄養は得られているのだろうか?と、いつも思っている。極端に言えば、『疑似的食品』に思えてならない。本当に、栄養価はあるのだろうか。

最近は、遺伝子組み換えで肉まで作り出せると言うのだから驚きである。モノ、味、歯ごたえまでも作り出すことが出来る。将来は多くのバイオテクノロジー食品が出回ることであろう。益々、栄養の位置付けは、本来食材の持つ栄養と関係ないものになってしまいそうである。肉料理に「野菜ふりかけ」で、野菜の持つ栄養を摂取できるかもしない。『味の素』は将来『栄養の素』に名称を変へ市場に顔を出すかも。

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