【とんでもない花火大会が開催されていたとは知らなかった】
今年の夏は各地で、新型コロナ感染前の状況を取り戻す各種行事が予定されている。我が田舎の仙台でも七夕祭りに合わせ『花火大会』が開催されるニュースを聞いた。
この3年間花火大会が開催されていなかったとばかり思っていたが、実際には開催されていたのある。ニュースによると、打ち上げ場所を知らせず行われていたというのである。知る人ぞ知るの世界である。
全く、仙台市民を馬鹿にした行為である。一部の人間たちだけで楽しんでいたようなものである。娯楽の私物化だ。人々の混雑による感染防止を理由に、こっそり打ち上げていたのである。主催(実行委員会)が仙台市自体でないにしても、市が全く絡んでいないはずはない。税金の無駄遣い以外何物でもない。
感染防止の企画だとしたところで、全く矛盾したものである。今のネット時代、誰かが打ち上げの場所に気付いたら、お祭り大好き人間の連絡網で、たちまち広まり集まって来るに違いない。更には、打ち上げ規模がどれだけのものだったかは知らないが、打ち上げ準備段階で広まりそうである。皆で楽しむ夏祭りとはほど遠い一部の人々による「花火大会」が行われていたわけである。
『花火』は、悲しみと喜びの二面性を持ち合わせている。海外では新年にお祝いの花火を打ち上げ大騒ぎをする。一方、悲しみの花火打ち上げと言うのもある。忘れられないのが、東日本大震災の翌年3月10日に打ち上げられた「2万発」の鎮魂花火大会だ。4年前に記したブログがある。『2万発を天国にぶっ放せ』である。
2万発は、隅田川花火大会と同じ規模である。仙台市郊外の泉ヶ岳スキー場で打ち上げられた。当日は最高気温が15.5度、最低気温が0.6度。この寒さが、一年前の震災当日を思い出させることとなり、一段と胸が熱くなったのが忘れられない。
但し、一般の人々は来場出来なかった。泣かせる新聞案内コピーがある。一部抜粋すると「・・・一般公募枠の方以外は、山が見える場所から・・・・。是非、趣旨をご理解頂き、お墓からでも家からでも大切な場所から、大切な方と、手を合わせてください」と。
そして、当日2万発が天国に向けて、ぶっ放された。
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