【ゴミ焼却場での現金拾得物!うっかりとは思えない今回の出来事】

2020-02-22

 忘れたころにニュースになるのが、ゴミ処理をテーマとしたドラマ「ゴミの中から高額現金見つかる」である。今回は愛知県豊田市のゴミ処理センターで高額現金が発見された。

 普通、発見された現金は拾得物として扱われるが、呼び方が面白い。意識的にゴミとして処理した人を、「落とし主」とか「現金の持ち主」と表現している。うっかり落とした人であれば、それでも良いが何となくしっくりこない。ゴミとして処分しているのだから『現金の捨て主』とでも呼んだほうがよいのではないだろうか。

 2月11日(火)愛知県豊田市のゴミ焼却場において、現金1、127万円が発見されたニュースが流れた。状況は、粗大ゴミとして持ち込まれた家具の引き出しに入っていたとのこと。拾得物として警察で保管。持ち込み者は不明。

 3日後の2月14日(金)豊田市は、拾得物の持ち主が判明したと発表。恐らく、前日の13日(木)に名乗り出ているのだろう。

 駅のコインロッカーで見つかるジュラルミンケースの現金。資源回収(廃品回収)の雑誌の間から見つかる現金。全て拾得物として取り扱われているが、名乗り出ることはない。そして、今回の豊田市の件。名乗り出てはいるが、単なる『うっかり』の出来事とは思えない。犯罪絡みの臭いがしてならない。

仮説

 名乗り出た人は、現金をゴミ焼却場で発見されることをニュースにしたかったのではないだろうか。すなわち、愛知県豊田市・現金(1、127万円)のキーワードを、相手にメッセージとして伝えたかったのではないだろうか。なんらかの意思表示である。一千万を体積で見ると100万円の束で10個である。本気で処分しようと思えば、焼却するか家庭生ゴミと一緒に袋詰めにして集積所に出せば簡単に解決する。

 もし『うっかり』で、焼却場(センター)に持ち込んだとしたら、3日間の空白は何を物語っているのだろう。
そのことからも、計画的・意識的に焼却場で発見される行動をとったとしか思えない。
ゴミ焼却場で発見されるのが一番安心だ。街中で発見された場合、間違いなく警察に届けられるとは限らないからだ。

 一般家庭ゴミとして札束を出した場合、全くゴミ袋の中身など確認されることなく収集車に投げ込まれプレス機能で跡形もなく綺麗に処分されるので、それでは現金は発見されないし、ニュースにもならない。さらに粗大ゴミとして処分する場合は個別で収集の依頼をしなければならない。それだと、その場で現金は発見されるが、ニュースにはならない。となれば、現金は、焼却場まで自分で運び焼却センターの作業員に発見させる以外にない。

 発見してもらうためには、粗大ゴミで出すのが確かである。大型家具でもプレス機能で粉々に砕いてしまうが、通常引き出しは引き抜いて機械に放り込む。そのタイミングで現金は間違いなく発見される。

 ニュースに取り上げられたことで、メッセージは相手に届いた。お互いどの様なコミュニケーションができたのかは関知するところではない。ただ、お互いに納得できる意思疎通ができたと見え、最悪なくても良い札束ではあるが、あれば便利な札束というわけで名乗り出る行動に出たのではないだろうか。

 今回の新聞各社ニュースの内容であるが、言語明瞭意味不明である。だからこそ、余計な疑念を抱いてしまう。毎日新聞の見出しが全を物語っている。【ごみの中の1、127万円持ち主判明し全額返還】【経緯話せない】正に、意味ありげな内容を連想させる。警察も一枚噛んでいそうな臭いがプンプンする。

 以前に 殺人死体処理方法にゴミ収集車を利用するのも一つの方法であることを著した。
ゴミ収集車の処理能力は非常に優れているが、ゴミ出しにはタイミングが重要であり注意しないと、死体は発見されてしまうと言う内容である。

 収集システム(時間・経路・担当者・・・)が正確に機能しないのが面白いところである。道路工事による渋滞やそれに伴うルート変更などで収集時間も意外とアバウトである。
 収集時間とゴミ箱に死体を出すタイミングのずれにより、殺人事件が発覚してしまったとも言われている「井の頭公園バラバラ殺人事件」がある。
 井の頭公園バラバラ殺人事件についてのブログも一読頂ければ幸いです。

 ゴミ収集を舞台にした物語は奥が深そうである。