【悠仁刃物事件の報道は5Wのみ!大事な1Hが抜けている】

2020-01-31

 小学生の国語の授業で『5W1H』を教えられた。これさえ網羅すれば、物事は正確に伝わり易いと言う基本的な考え方である。ところが、最近の新聞記事を読むと、事件の内容は詳しく説明されているが、ある部分において辻褄が合わない内容が多い。読者が本当に知りたいことを隠しているような気がする。『5W1H』の『1H』が抜けている。どんなふうに、どうやってが説明されていれば、読者は納得するのであるが。これがないから、記事を読み終わって凄く後味が悪い思いをするのである。

 2019年4月26日、皇位継承順位第2位の秋篠宮 悠仁(ひさひと)が通う御茶ノ水女子大学附属中学校において、悠仁の机の上に果物ナイフが置かれているのが見付かる事件が発生した。教室は、体育の時間で誰もいなかった為、大惨事には至らなかったが犯人は、悠仁を殺すつもりだったらしい。3日後に建造物侵入の疑いで逮捕されたのは長谷川 薫容疑者(56)。黄色のヘルメットに青色の作業着で工事業者に変装し、校門前のインターフォンを押し「工事の者です」と名乗り入り構内に入り込んだらしい。これが、悠仁事件のあらましである。と言われても、読者が知りたいことが抜けている。

 誰だって不思議に思う。大学構内のどこのエリアが中学校で、クラスは何組で、悠仁の席はどこなのかを、犯人はどうして知り得たのか。変装して入り込めたとしても、悠仁の席までたどり着くことは出来ないはずである。

 御茶ノ水女子大学を調べてみると、中学は各学年4学級ある。クラスも、宝塚歌劇団の組の名前ように1年生は竹・蘭・菊・梅の4学級で、2年生、3年生は松・蘭・菊・梅の4学級に分かれている。生徒数はと言うと各学年、男子が40名で女子が80名となっている。1学級平均30名というところである。犯人は悠仁が菊なのか梅なのかを知っていたのである。そして、座席の位置までも。と言うことは、犯人は相当な下調べをしていることになる。

 筆者の色眼鏡である。
『H』のどんなふうに、どうやってが報道されない理由には、御茶ノ水女子大学・宮内庁の悠仁護衛の手薄・甘さを隠す為ではないのか。変装して入り込む以前に下見で何回も構内に侵入したとあっては失態である。公にするわけにはいかないはずである。
仕方無いと言えばそれまでであるが、「How」の説明が無いと、全く文章の内容がボヤけてしまう。