【ヘルツバックG-18の購入を決心させたのは、仙台初売り】

2019-07-13

 「HERZ」はヘルツと読み、周波数の計量単位と発音は同じであるが、スペルが異なる。周波数の単位の場合は、Zの前にtが付いて「hertz」となる。
タイトルの『HERZ G-18』は、ヘルツ社が製造した鞄の製品番号である。

 鞄は昔から好きで、会社勤めをしていた頃は色々と買い変えたものである。古い鞄は、そのうち何かの役に立つだろうとの思いで捨てきれなかった。今では、役立たずでホコリをかぶっている。中には、整理用で荷物を詰め込んでいる鞄はあっても、愛着を持って仕舞い込んでいるモノはない。愛着を持って長期間、それこそ一生使い続けたい鞄と言うものは一個も手元に存在しない。この度、遂に手に入れたのが『HERZ G-18』フィッシングバックである。

ヘルツ社製品の憧れ
 ヘルツ社の名前だけを聞くと海外の会社みたいだが、純然たる日本の会社で、創業は1973年。
革鞄専門の工房である。日本には他にも素晴らしい革鞄専門もメーカーはあるが、この会社に興味を持った一番の理由は、他社には見られないデザインの鞄が数多くあるのと、革製品は使い込むと、こんなにも色が変わって味わい深くなることを教えてくれたことであった。
それを知ってからと言うもの(絶対、ヘルツ社のバックを手に入れるぞ)の気持ちが強くなった。ただ、この段階では、どのようなデザインの鞄を選ぶか具体的には決めていなかった。

HERZ G-18の選択
 アルバイトで日銭を稼いでいる筆者である。何よりも、ジーンズの時もジャケットの時にも使用できるものであることが条件である。自分が持ち歩いている姿をイメージし、決めては考え直しの繰り返しで3か月ほど過ぎた。デザインは気に入っても、老人が所有には・・・・の思いである。更には、製品全般に金額が高かったこともあった。一生モノの鞄とは言え、筆者の将来は目の前に見えているのである。

購入を決心したのは仙台初売り
 購入決心の背中を推してくれたのが、仙台において長い歴史を持つ、正月2日・3日に行われている「仙台初売り」であった。こちらから見れば「買い初め(かいそめ)」である。
豪華景品が目玉の初売りセールであるが,筆者にとって今年は、豪華景品など当てにはしていなかった。兎に角、「初売り」の3文字が、購入に踏み切った「きっかけ」になったことだけは間違いない。正に「買い初め」の1品。G-18である。

やっと手にして半年
 店頭に1個だけ目的の『HERZ G-18』が陳列されていた。基本的にヘルツ製品は、注文を受けてから職人が製造するようである。全てハンドメイドで、一つの製品は一人の職人が作り上げるとのこと。ネット上で注文すると、早くても10日ほどかかる。
 欲しい目的の製品が目の前にあったこと。そして、直ぐに自分の物になることに嬉しさ倍増。
即、購入の決断を下した。
約半年間使用して、確かに革の色が変わってきた。きつね色だったものが、こげ茶色になってきている。使い込んでいる実感が湧いてくる。G-18を選択して良かった。