【焼酎のお湯割りは作り方次第で絶妙な味になる】
鹿児島の居酒屋でメモリ付き焼酎グラスがあることを知り、以前にブログに書き残したことがある。これが、そのグラスである。
言わずと知れたメモリの役割は、水割り・お湯割りを作るときの計量判断である。ロックとかストレートで呑む場合は、このグラスは必要ない。かえって、湯飲み茶わんで呑んだ方が雰囲気があり、美味しいかも知れない。
何のTV番組かは忘れたが、九州鹿児島指宿を旅行する番組の居酒屋でのシーンである。お湯割り7:3の注文に対して、女将が作るお湯割りは、筆者初めて見る作り方であった。
水割りにしろお湯割りにしろ、作り方は2通りしかない。すなわち、焼酎を最初に入れるか後に入れるかである。メモリ付きグラスのメモリを見る限り、最初に焼酎を入れるのが一般的と思われる。マニアックに、焼酎を後に入れることも聞いたことがある。その場合、目盛り付グラスは用を足さないことになる。
話を戻そう。初めて見たお湯割りの作り方であるが、TVに出ていた居酒屋では計量に「酒タンポ」を使用していた。そう、普通は日本酒を燗する時に使用するものである。「普通は」と断ったのは、キャンプなどで酒以外の飲み物を温める用途があるからだ。
この「酒タンポ」を使用してのお湯割りの作り方はと言うと。最初に焼酎を好みの割合に水で割って、それを「酒タンポ」で燗をする方法である。確かにこの方法だと、好みの温度の燗焼酎を吞むことができる。
今までのお湯割りの概念で作ると、いくらお湯が熱くても、焼酎が冷たいからイメージ通りのお湯割りが作れないのである。
早速、居酒屋の女将が作ったやり方で、実際にテストしてみることにした。普通は、日本酒の燗で使用している「酒タンポ」であるが、焼酎の燗でも役に立つとは嬉しくなる。
日本酒愛好家の筆者は、焼酎を見直した。一口で素晴らしさを言い表すなら『まろやか』である。同じ焼酎のお湯割りでも、この様な呑み方があったのだ。今まで経験したことがなかった。九州のヒトは、目盛り付グラスと言い、流石に焼酎の吞み方を知っていることを改めて知らされた。
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