【地球終末時計「運命の日」まで110秒】

2020-09-01

地球のあちらこちらで、戦争が絶えない。世界の大国間の冷戦に加え、中東における戦争がより一層複雑な状況を作り上げている。筆者のような半分ボケ状態の年寄りには、なかなか理解できない内容を含んでいる。宗教がないと生きていけない民族間の戦争が益々分からない。映像を見て伝わってくるのは、現地の罪もない一般市民の被害者と難民の悲惨さだけである。いつの時代でも、戦争の根底にあるのは、権力・領土・富を得るための戦いが最大公約数である。

地球終末時計
人類の絶滅までの残り時間を「運命の日」とした『地球終末時計』がある。世界の平和と安全の維持を目的としての目安に用いられる。2020年1月24日に示された人類滅亡までの残り時間は110秒だ。

この時計は、MADE IN JAPAN「SEIKO」の商品ではない。米科学誌「原子力科学者会報」が発表している仮想的なもので、各国の対立・気候の変動に対する関心の無さ・核保有国の動きなどにより、地球絶滅までの時間が変わるのである。1947年に設立されており、その時は7分前であった。一番長い時で1991年の17分前である。その時はソ連崩壊が影響していた。110秒となった2020年の現在、最も危険な時となっている。

宇宙軍
世界の大国は『地球終末時計』などお構いなし。攻撃してくる敵国も存在しないのに軍事力をより強化し、地球から宇宙に・領土・富を求め出している。宇宙軍と呼ばれているものである。目的は、主に衛星の防衛・攻撃・宇宙人の攻撃に備えるとしているが、根底にあるものは宇宙の覇権を握ることは目に見えている。先ずは国旗をいち早く立て宇宙資源の権利を主張しようとする大命題がありそうである。領土の確保は、早い者勝ち。宇宙の開拓が始まった。月は協定で人類の共同財産としているらしいが、月協定を批准している国は少ない。どの国がいち早く惑星を手中にするか?宇宙人と戦う「宇宙軍」ではなさそうである。どうやら、手始めは月を自国の領土として他国より少しでも早く財産にしようとする意図の方が大きそうである。

この宇宙軍を調べていると、何と日本も「軍」ではなく「隊」の名のもとに「宇宙作戦隊」が、2020年5月18日に航空自衛隊府中基地に新編されていることが分かった。新型コロナウィルス禍の真っ只中の出来事である。中身(任務)はというと首をかしげたくなる。日本の人工衛星を守ること。もう一つは、宇宙のゴミを監視することである。隊員は総勢で約20名。どうやら、月に日の丸を立てる目的ではないらしい。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)
日本人は昔から器用な民族なので、戦争を行うよりも技術的な知恵・研究で活躍した方が良い。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、宇宙航空分野で世界に誇れる機関である。太陽系の起源の解明で、小惑星の表面物質サンプル持ち帰り技術は「はやぶさ」(小惑星探査機)で実証済みである。2010年6月13日に、感動の帰還を行っている。後継機の「はやぶさ2」が、今年2020年の末に帰還予定だ。今以上に、太陽系の起源の解明が進むことであろう。何度となく見舞われたトラブルを乗り越えて帰還するヒトも乗っていない探査機に向かって「はやぶさ頑張れ!」の声援は感動ものであった。

宇宙軍とか宇宙隊などより、今は真の意味で宇宙開発機構で十分である。

 

 

 

 

 

 

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