【手を振ることの行為!心をつなぐ愛の真空投げ】
永遠の別れ。或いは再会を喜び手を振る。しかし、全く面識の無い者同士が遠くから手を振って挨拶をする行為がこれほどまでに、感動的でヒトの心を素直にさせてくれるものだとは思ってもいなかった。当然のことながら、『時と場合』による。
手を振るという行為
相手に対しするサイン、意思表示である。意味としては(1)親しみを感じて(2)仲良くしたい(3)自分の存在を知らせる(4)好かれたい(5)話をしたい(6)別れたくない などが考えられる。しかし、これらの意味は、ほとんど1:1の間もしくは、お互いの関係が比較的接近しているケースに当てはまることである。
今回は、全くこれらの意味に当てはまらない「手を振る」お話を。
山形鉄道フラワー長井線
山形県赤湯から荒砥(あらと)までの30.5kmを走る第3セクターの鉄道である。非電化路線で鉄道マニアにとっては、たまらない鉄道となっている。社長は一般公募で採用された元旅行会社勤務の人で、赤字路線を立て直す種々のアイデアには以前から興味があり、キハの虫にも背を押され探索に出かけた。
赤字解消施策で今回は、沿線住民が列車を見かけたら乗客に向かって手を振るキャンペーンを展開しているとのこと。沿線周囲に広がる田畑から農作業の途中に列車に向かって手を振られたら、涙もろい筆者は・・・・。人間の暖かさ、優しさが言葉無しに伝わってきた一瞬であった。
手を振るシーン自体は単純であるが、目に見えない連帯感パワーが働いているのかもしれない。
大阪道頓堀遊覧船
あの有名なグリコの広告ネオン塔を間地から見上げることができる遊覧船に乗船した。20分程度の遊覧時間である。ガイドは、吉本お笑い芸人風の乗りで夜景共々楽しめる。突然、ガイドから両岸を歩きながら遊覧船を見ている人々、橋の欄干から身をのりだして遊覧船を見ている人々に向かって、皆で手を振ることを促された。
何ということか!我々の船に向かって岸辺をデートしているカップルや欄干の家族連れが手を振り返してくれるでは。言葉を交わす事なく手を振り合うだけで、親近感が湧き心が無性に熱くなり高揚した瞬間であった。
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