【感染予防・花粉症対策・変装用・日常生活でのマスクの用途は多様】

2020-04-06

 新型コロナウィルス予防対策としてマスクを使用するようになって、なんやかんやで1ヶ月以上になる。2011年3月11日の東日本大震災の災害を受けた時も大勢の人がマスクをして、生活したことを思い出す。あの時は、ウィルスから身を守ることからのマスク着用ではなかった。建物・道路などの崩壊による粉塵を吸い込まないようにするのと異臭対策のためであった。福島の原発事故も大いに影響していたと思う。放射能の恐怖を少しでも和らげる気分的なこともあったに違いない。

 日常生活において街中は、新型コロナウィルス・花粉症・不倫顔隠しなどで「マスク」姿がてんこ盛り。ちょっと顔を合わせただけでは、誰が誰だか分からない時がある。笑える。マスクは元々、変装のアイテムとして慣れ親しんでいる。変装の小道具としては、メガネとか帽子が一般的だが一番手っ取り早いのはマスクである。

 どういうわけか、口元をマスクで覆うと自分自身を隠したような気分になってしまう。正体を隠す意味から昔から用いられてきた方法である。西部劇・時代劇・押込み強盗に良く見られる事でもわかる。

 『防犯カメラ』『顔認証システム』の普及した現在でも、場合によってはマスクで顔を隠せば犯罪も可能だ。犯罪対策に限らず『顔認証システム』は色々な場所で活用されている。しかし、世界最高の顔認証システムの静止画像においても認識率は99.5%で完全ではないらしい。さらに、顔の撮影された角度も問題があり解決されていないとのことである。当分の間、マスク姿で正体を隠す変装は役に立ちそうである。

 東日本大震災の時も筆者はマスクを使用することはなかったが、今回は新型コロナウィルスから身を守る予防対策から交通機関の利用時や人混みの中に出る時は使用している。今まで利用したことのない筆者が、今回マスクを使用して感じたことを記してみることに。

マスクは生き苦しい
 こんな生き苦しいものだとは思ってもいなかった。だからこそ、菌を遮断する効果があるのだろう。筆者は普段の生活で遠近両用の眼鏡を使用している。そのために寒い時期は自分の吐く息でレンズが曇ってしまうのには困ってしまった。

マスクとファッション
 マスクもファッション性を持っていることが分かった。マスクの似合う人、似合わない人がいるものだ。いくら顔の半分が覆われて隠れているにもかかわらず、不思議と皆それぞれ異なる顔つきが見えてくる。芸能人の不倫デートのツーショット写真でも分かる通り、暗がりの中のマスク姿でも間違いなく「本人」だと判断がつく。

自分を隠せるマスク・その1 
 電車で移動中睡魔に襲われることがある。そして、決まって「よだれ」が垂れそうになり、慌てて目が覚めるのが筆者のパターンだ。実際には「よだれ」は垂れてはいないのである。マスクをしている時、その「よだれ」で目を覚ます場面を味わった。不思議と慌てる事なく目を覚ました。人前で「よだれ」を垂らしても周囲には分からないことが脳は知っているに違いない。その時、実際には「よだれ」は垂れていた。マスク様・様である。

自分を隠せるマスク・その2
 人混みの中で、凄く「あごマスク」の似合う人物を見た。声こそ出さないが、思わず一人笑いをしてしまった。人混みの中で、誰にも遠慮する事なく笑えるなどとは何と幸せなことだろう。帰宅してから、鏡の前でマスクをした状態で笑顔を確認してみた。心配した通り、目は笑っている。隠せていなかった。これから、口元は笑っても目は笑わない(表情を読み取られない)訓練をしよう。マスク様・様である。