【本当は危険な野球と言うスポーツ】

 本日(14日)甲子園球場では宮城の仙台育英と徳島の鳴門高校の熱戦が繰り広げられた。試合は、仙台育英が8対5で勝利を納め3回戦へと駒を進めた。
過去東北の高校が優勝したことはない。マスコミでよく言われるところの『白河の関』を越えて優勝旗を持ち帰ることが出来ないのである。
 同県人の連帯感や感動を引き起こす全国高校野球。家族で楽しむ贔屓(ひいき)プロ野球チームの試合。一見、娯楽としての野球が、他のスポーツと比べ『怖ろしい用語』ばかりを使用している。他に言い方(表現)がないのだろうか?と思うのだが、それが逆に笑えてくる。

死の千本ノック
 守備練習方法の一つで、「練習」でもあり「しごき」にも用いられる。能動的であるか受動的であるかの違いである。
死球
 バッターボックスで構えているところへ、石っころが150kmで飛んで来て避けることが出来ず、骨折または意識を失ってしまうこと。その程度で済めば良いけれど、・・・・・。
報復行為
 チームメートが痛い目にあった時、相手チームの憎らしい選手を狙って故意にボールを投げ込むことがある。
場内乱闘
 大体が、死球を受けたバッターがピッチャーに対して、睨み付けた場合に両チームがベンチから飛び出し乱闘となる。最近、血の気の多い選手が少なく暫く見ることが無くなった。ニュースにならないだけで、場外乱闘乱闘が起こっているのかもしれない。その場外乱闘が、翌日の報復行為になっているもかも。
乱闘未遂
 場内乱闘一歩手前の状況。 
危険球
 実際にボールが、バッターの頭部付近に来ることだけではなく、ピッチャーが意図的にバッターを狙って投げ込んだ場合も言う。
併殺
 二人を同時に殺してしまう。
殺す(刺す)
 塁に出ている選手を、牽制球などで殺した場合に用いる。

物騒な全ての元凶は
 サッカーにしろラグビーにしろ、野球以上に身体と身体のぶつかり合いのスポーツであるがプレー中の走り回る体力的な強靭さには感心しても『怖さ』はそれ程、感じられない。アイスホッケーも同様に乱闘プレーのようでもお互いにルールは守られている。両チーム共、相手のスター選手を狙って殴り合いをする事はない。
 
 野球の場合、全ての元凶はボールにありと言うことであろう。
公式野球を知らない筆者は、公式試合球を入手して現物を確認してみたくなった。手にした感想は、思っていたよりは軽い。これだったら、変化球も何となく想像できる。但し、硬さはと言うと、思いの外硬い。このボールが150km,160kmで飛んで来て当たり所が悪かったら、骨折しても不思議ではない。充分、凶器になり得る。

 プレーを観戦して一喜一憂している私たちとは裏腹に、選手達は命懸けでプレーしていることを心して今後は応援することにしようと思う。