【怪談・牡丹灯籠以上に この夏もっとも涼しくなれそうな瞬間】

 真夏の夜には欠かせないのは怪奇・怪談話。筆者の愛読書は小泉八雲の「牡丹灯籠」である。不思議なもので何度読んでも、また読みたくなると言うのが普通の小説と異なるジャンルである。「牡丹灯籠」以上に涼しくなれる『新型コロナウィルス接触アプリ(COCOA)』が、今回のお話です。

 新型コロナウィルスの感染から身を守る明確な方向が未だに見えない。早くワクチンが開発されてくれれば良いのだが。とりあえずは新しい生活様式を意識して生活するしかない。外出自粛・密集回避・密接回避・密閉回避・換気・咳エチケット・手洗いなどである。 

 外出自粛・密集回避と言ったところで感染が具体的な形で見えないところに不安がある。自分の身の安全は自分で守らなければならず、身近に確認できることは、体温測定しかないのである。そんな中、厚生労働省働省公認アプリCOVID-19『新型コロナウィルス接触アプリ(COCOA)』が、6月中旬に提供された。

 如何せん、一週間ほどでソフト上のトラブル発生である。いかにも現在の厚労省の施策に比例している感がした。その後もトラブルが続きで使用している方は、いつの修正アプリを信用して良いモノやら一向に分からず、暫く再インストールをせずに様子を見ることにした。

 再インストールから20日が過ぎる。毎日帰宅後アプリを開く。やはり、怖いものである。「陽性者との接触を確認する」をクリックする瞬間が一番不安である。『陽性者との接触は確認されませんでした』の表示を見て、ホットひと息である。それが『陽性者との接触が確認されました』などと表示されたら、この夏もっとも涼しくなる瞬間になるだろうと思える。

 このアプリはダウンロード者数も少ないとのこと。人口の6割以上がダウンロードしない事には意味がないらしい。単純に日本の人口1憶人として5千万人がダウンロードしないと効果を発揮しないらしい。一月前のダウンロード者数は約500万人であった。