【CITIZEN Eco-Drive 電波腕時計をベタ褒めする】

2020-12-06

携帯電話が普及し出した20年前、それまで使用していた愛用の腕時計の使用を止めた。携帯電話が有れば時刻確認の用が足りるからだ。ファッションとして時計を掛ける性格は持ち合わせてはいない。腕時計が無く携帯電話だけでも不便を感じたことはなかった。

最近の腕時計のデザインがイマイチ好きになれない。文字盤があまりにも賑やか過ぎるのが肌に合わない。詳しい機能は知らないが、恐らくストップウォッチ機能や世界各国の時間を知ることが出来るのだろう。まるで、文字盤上で飛行機が"あちこち”世界各国を飛び回っているようで全く興味がない。突然、筆者の目に飛び込んできたのがCITIZEN Eco-Drive 電波腕時計の通販広告。無性に欲しくなった。

『アナログ』そして『シンプル』。このシリーズには文字盤の色が黒とシルバーがあった。筆者の心は既に黒を選んでいたが、どのような「黒」か一抹の不安はあった。シルバーであれば、ハズレはなさそうであるが、どうしても「黒」が欲しかった。値段は25,000円弱。黒色が失敗だった場合を考え、25,000円の出費に対し自分を納得させる理屈をつけた。何回か夜の街に呑みに出かけ浪費すること。或いは、1日100円の出費として250日で減価償却することなど、こじつけて結局、黒の文字盤に賭けることにした。

CITIZEN Eco-Drive 電波腕時計
翌日、品物が到着した。ケースの蓋を開けた途端(光を感知したと同時)に目を覚ました如く、秒針・時刻表示の針・日付が一瞬で『現在』を表示した。感激の一瞬だ。心配していた文字盤も納得の黒色で安心した。取扱説明書は添付されていない。保証書とバンドの長さ調整の工具と方法の説明書だけが添付添付されている。バンドの長さはそれ程、苦労することなく調整は出来た。

本体取扱説明は、ネットで機種を選択すれば詳しく載っている。と言っても、使用に関しては何の手間も要しない。電池も従来の一次電池のように定期的な交換をしなくてもよい機能になっている。二次電池と言うものが使用されており充電を繰り返し行えるためらしい。リューズとボタンの2個が付いているが、電波受信やら諸々の確認をする為のもので、使用に関し必要無いと言えば必要無いものである。使用のために覚える必要はない。

兎に角、シンプルで気分よく文字盤をのぞき込むことが出来る時計である。1秒・2秒の緊張した生活をしているわけではないが、この時計を手にしてからと言うもの、腕時計の秒針とテレビ画面に表示されている時刻を見比べが楽しみになっている。秒針が「Ⅻ」を指すのとテレビの時刻も同時に変わるのが嬉しい。昔の時刻合わせは、電話の発するアナウンス「○○時△△分をお知らせします」のタイミングで手動の合わせ方であった。この時計は、時刻合わせをすることが全くない。

もう一つ感動したことが日付表示だ。最近の日付設定は、全て時計任せになっていたのには驚きであった。20年前に愛用していた時計も文字盤に日付が付いていたが、月末の調整が手間であった。調整時間によっては、昼の12:00に日付が変わったりで苦労する時があったことを思い出す。恐らく、現在ではこの購入した時計に限らず、どこのメーカーでも手間いらずなのだろうが、『CITIZEN Eco-Drive 電波時計』は、2100年2月28日まで、月末やうるう年のカレンダー修正は不要であるとの説明である。80年後、黄泉の国では携帯電話を使用できそうもないが、この時計は使用できそうである。