【年末は節電を考えなくても良いのでしょうか?】

年末の派手なLEDライトを飾りつけるイルミネーションや巨大なクリスマスツリーの電球点灯は節電と関係ないのでしょうか。

12月に入ると、全国各地でイルミネーションやら光のページェントが行われるのが恒例だ。それらに加えクリスマスツリーの電球飾りつけ。節電、節電と騒いでいる割には、お祭り騒ぎである。おかしな話だ。

そのような状況において、どこからも今年は中止にするなどと言う話題は聞かない。このイルミネーションは規模の大小の差こそあれ全国で約700ヶ所で行われているとのことである。まるでコロナは、収束したかのような年末である。

筆者の住む仙台は「光のページェント」と称し、ケヤキ通りが明かりに包まれる。今年も開催される。しかし、数年前から節電とは関係なく経費の問題で開催期間と点灯時間が毎年少しずつ縮小されるようになった。企業の協賛が少なくなり、市民募金も厳しい状況である。それこそ大晦日の12時まで点灯していた昔が懐かしい。

仙台光のページェントは、建物などを飾る多色のイルミネーションとは異なり、オレンジ色一色だけの電球で樹木が飾られ照らされる。歩道は、さながら光のトンネルと化するのである。そこに、雪でも降ろうものなら最高の景色になる。

節電・節電と言いながら
TVで各地のイルミネーション・光のページェントの明かりを見ていると、「今 こんな大量の明かりを輝かせてもいいのだろうか」と思ってしまう。TV各放送局は、ニュース番組になると「節電のため照明を一部暗くして放送しています」との文言が画面に表示されるが、切実に危機感が伝わってこない。

先日、電気料金値上げの申請が各地の電力会社から出された。恐らく、来年には値上げの方向で進むに違いない。電力会社が「燃料高で苦しい苦しい」と言っているのは、電力の供給量が苦しいのではなく経済的・経営的に苦しいと言う事になりそうである。苦しいなりに、供給しようと思えば可能なのであろう。

更に、話を飛躍させると、値上げがされた暁には電力は今までと同じ様に供給でき、電力会社の経営も楽になると言う論法が成り立つ。年末のイルミネーション・光のページェント・クリスマスツリーの電球点灯を、何ら「節電」「電力不足」として神経質に心配する必要はなさそうである。自宅の月々の使用料を心配する方が大事である。

上皇美智子様のお言葉で締めくくろうと思う。「心が痛みます」

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