【動物も自殺をするのかも知れない。鉄道と高速道における動物支障】

地方のことは分からないが、東北において列車と動物の衝突による『動物支障による運転の遅れ』が頻繫に発生する。

問題は運転再開まで時間がかかり過ぎるということである。死骸の後始末だけではなく、ヒトの場合と同じように現場検証でも行っているのだろうか。

列車によるヒトの『人身事故』の場合は、運転再開まで時間がかかることは理解できる。それは自殺か他殺かの現場検証である。更に、検証後の後始末も厄介で、列車の底部の機械が破損していないかの点検も必要らしい。実際には、衝突した人間や大型動物の衝撃や死骸で列車が脱線したり走行不能になることはないとのこと。動物の衝突時に乗客は何ら衝撃を感じることも無く、急ブレーキに驚くくらいである。筆者体験済み。

動物も自殺を図る
動物が列車に気づかず線路を横断して衝突事故を起こすとは考えられない。線路を横断するタイミングの悪さが原因での事故とも思えない。これは動物自らの意志による『飛び込み自殺』という以外なさそうである。

鉄道列車衝突の動物は、恐らく鹿とか猪類と思われるが、列車を敵と見なし戦いを挑むとは考えられない。考えられるとしたら、夜間における動物の視力の問題や、列車のライトに近寄る習性くらいであるが、その辺は動物学者の分野になる。

動物とヒトとの心の結び付きは、盲導犬が良い例で明らかになっている。イルカの場合などは、水槽で飼育しているとストレスが蓄積され最悪、死んでしまうことがあるらしい。他の動物も程度の差こそあれ、ヒトと同じ様な感情をもっていることから、動物もヒトと一緒で生き延びる活力が失われた時『死』を自ら選ぶのではなかろうか。その選ぶ選択肢の一つが、列車衝突である。後述するが、高速道路も選択肢としても加えられるかも知れない。

鉄道動物支障による運転の遅れ
動物の列車衝突事故の場合において、復旧するまでかなりの時間を要する。ヒトの場合と同じように『自殺』か『他殺』の現場検証をおこなっているわけでは無いのだろうけれど恐らく「動物とは言え、事故を起こした死骸を見過ごして通り過ぎることはできない」と言う人間としてのモラル・心情からであろう。

バラバラの死骸をそのままにして、ダイヤ優先に考え終電まで走らせることは、人間として出来そうもない。

一般道路・高速道路での動物支障
一般道路における動物と車の衝突事故は、自殺と言うより、動物側の不注意と運転者側の不注意が一般的と考えられる。

それが高速道路となると、飛び込み自殺的雰囲気が増してくる。東北自動車道において、大型動物注意の標識をよく見かけるということは思いの外『飛び込み自殺』と結びついてしまうのである。高速道に進入するだけでも一苦労だと思うのだが・・・。万が一、走行中動物に遭遇したら、避けなければ一大事になってしまう。動物側からしたら『道連れ』とでも思っているのだろうか。いい迷惑である。

参考までに現場の死骸の後始末は、国道の場合は国土交通省、他は所轄の都道府県・市町村になる。旅行先の山岳地帯で大型野生動物の死骸を見つけた時は、他のドライバーが衝突し事故にならない様に後始末の依頼を連絡する事が大事である。そのための【#9910】が設けられている。

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